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[11教-ポ-35]大学生における高校時代の体育に抱く印象とは?

*Yuichi Nakahara-Gondoh1, Kenji Tsunoda2, Toshihiko Fujimoto3 (1. Fukuoka Prefectural Univ., 2. Yamaguchi Prefectural Univ., 3. Tohoku Univ.)
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【目的】小学生に比べ中学生の方が体育に対し否定的な感情を抱く児童・生徒が多いことが報告されているが、次の教育段階である高校の体育について、生徒が抱く感情については明らかではない。大学生が高校時代に受けた体育の内容と、それに対し抱いた印象や感情を把握することは、高校のみならず大学における体育の充実と改善を図る上での重要な資料になり得る。そこで本研究では、大学生を対象に高校時代の体育に抱く感情について明らかにすることを目的とした。
【方法】大学で一般体育実技を履修している大学生を対象に、高校時代の体育や運動に抱く気持ちについて、web上でアンケート調査を行った。回答が得られた対象者のうち、837名(男性492名、女性345名)を分析対象とした。
【結果】高校時代の体育の授業が好きと回答した割合は、女性に比べて男性の方が有意に多かった。また、運動やスポーツが得意かという質問に対しても性差が認められ、肯定的な回答をした男性は女性よりも有意に多かった。体育が好きな理由では、「そもそも身体を動かすことが好き」「運動やスポーツが得意」で男性の方が多く、「先生の指導方法」「友達とグループやペアで行うことが多い」で女性の方が多かった。一方、体育が嫌いな理由では、「そもそも身体を動かすことが嫌い」で女性の方が多く、「先生の指導方法」で男性の方が多かった。
【結論】男性よりも女性の方が、高校での体育に対して否定的な感情を抱いていることが明らかになり、体育が好きな理由や嫌いな理由においては、男女によって差がみられることが示された。

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