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[11教-ポ-37]保健体育科教育実習生の経験に関する事例的検討母校実習に着目して

*Maiko Nakagawa1, Aiko Hamamoto2, Kaoru Ishii3, Kazuma Maeda4 (1. Kawasaki University of Medical Welfare, 2. Meio University, 3. Kawasaki University of Health and Welfare Graduate School, 4. Hiroshima Bunka Gakuen University)
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教育実習は教員養成において重要な科目である。中学校・高等学校における保健体育科の内容は「体育」と「保健」から構成されており、教育実習生は「体育」と「保健」の両方の授業実習を行う。さらに、保健体育科は、体育大会やスポーツ大会といった体育的行事と関連があり、教育実習の内容に影響を与えることも報告されている(徐ら,2018;松田,2020)。これらのことから、保健体育科教員養成における教育実習は、教育実習の実施時期や教育実習校の様々な実態によってその内実が異なることが予想される。そこで、本研究の目的は、母校における保健体育科の教育実習による学びの内実を事例的に明らかにすることである。本研究ではインタビューデータを質的帰納的に分析し、学びの内実を整理にするとともに、母校における教育実習の課題を明らかにする。そして、得られた課題を踏まえて、大学における教育実習の事前事後指導の充実と、大学と実習校との連携に関する提案を行う。4名のインタビューデータの分析により、保健体育科の教育実習による学びの内実として、<大学での学び>、<教育実習における学び>、<教員を目指す上での課題>の3つのカテゴリーが抽出された。<大学での学び>では、模擬授業などの学習経験を振り返り、その経験が実習への意欲に繋がったことと、一方で教育実習でこれまでの学びや経験を活かすことができなかったことに戸惑った経験が語られた。<教育実習における学び>では、指導教員から授業実習に関する指導を受けるものの、即時に自身の実践に反映することができなかった経験や、指導教員から受けた生徒との関わりについての助言について語られた。<教員を目指す上での課題>では自身が教員としての経験がない点を課題と捉えて、授業実践に関する課題、生徒との関わりに関する課題などを挙げ、課題を解決するために、多様な経験を重ねていきたいという希望が語られた。

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