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[09方-ポ-17]PHV年齢からみた女子ジュニア競技者のコントロールテストパフォーマンスの相違

*Kenichi Mori1, Kosuke Hiruma2, Keiko Sakamoto3 (1. Musashi University, 2. Meisei University, 3. Aichigakuin University)
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ジュニア期においてどのようなトレーニングを行う必要があるのかを体系的に示すことは、アスリート育成パスウェイにおいて重要な課題である。その課題を明確にするためにコントロールテストが活用されている。しかしながら、成長期における成熟度の遅速の違いは、体格や運動能力の優劣に影響するため、競技者を評価する際には考慮する必要がある。そこで、本研究の目的は、成熟度からみた女子ジュニア競技者におけるコントロールテストパフォーマンスの相違について検証することを目的とした。女子小学生15名、中学生82名の合計97名を対象に、身体計測およびコントロールテストを7種目(50m走、立幅跳、立五段跳、片足ホッピング、メディシンボール投げ、握力、自転車ペダリングテスト)実施した。身長、体重、座高および生年月日よりPeak Height Velocity Age(PHVA)を推定し、PHV発現を基準とした群分け(prePHVA群およびpostPHVA群)により検討を行った。主な結果として、生物学的年齢と各種コントロールテストパフォーマンスとの関係は、すべての項目で有意な相関関係が認められた。一方で、PHVAと各種コントロールテストパフォーマンスとの間には、prePHVA群では50m走および片足ホッピングを除くすべての項目で、postPHVA群では立幅跳、立五段跳、相対的ペダリングパワーを除く項目で有意な相関関係が認められた。以上のことから、PHVAを基準とした発達傾向から検証するとコントロールテストパフォーマンスの結果は異なることが明らかとなり、コントロールテストパフォーマンスを評価する際にはPHVAを考慮する必要性が示唆された。

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