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[05バ-ポ-20]サッカーノントラップシュートの成否を分ける運動学的および運動力学的要因
*Takayuki Koike1 (1. Faculty of Science and Technology, Oita Univ.)
【緒言】サッカーでは,移動するボールを直接蹴るノントラップシュートは高度な技術が求められるが,特に使用頻度が多いのがインサイドキックである.インサイドキックの先行研究では,足関節角度や接触点がボールの挙動に大きな影響を与えること,キック精度向上には支持脚や体幹の姿勢安定が重要であることが報告されている.本研究では,これら要素がシュート成否に及ぼす影響を検討し,シュート成功への要因を明らかにすることを目的とした.【方法】7名の被験者の体に貼付したマーカー座標をモーションキャプチャシステム(250fps)にて取得した後,Mathematicaを使い関節角度や関節トルク(運動依存項や筋トルク項),重心位置を算出した.【結果】主な結果は,①支持脚の関節角度変位は両群間で差はなく,②股関節と膝関節の筋トルク波形から蹴り脚のスイング動作中にピークが2つあった,③成功群のボールキック位置が失敗群より支持脚足部に近かった,④蹴り脚股関節内外旋筋トルクでは,成功群は内旋方向へ,失敗群は外旋方向へ発揮した,⑤失敗群の蹴り脚股関節姿勢はインパクト直前で有意な外旋位を示した.結果①は,先行研究が示した支持脚の姿勢安定によるキック精度向上を支持しなかった.これは,先行研究が静止したボールへのシュートであり,本研究が移動するボールへのシュートという違いによると考えられる.結果②は,2つのピーク値は脚部の振り上げ動作と振り下げ動作に起因し,成功群では股関節と膝関節間のピーク発揮タイミングの幅が小さく,両関節の連動性が高く,スムーズな動作の切り替えが行われたと考えられる.結果③④⑤は,キック位置に応じて内外旋トルクの発揮が変化し,その発揮差がシュート精度に影響を与えると考えられた.以上より,ボールの移動軌道への的確な予測と準備動作が,シュートの成功に左右することが考えられた.
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