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[スポーツ文化-SB-3]The Transformation of Media Relations in the Japanese Volleyball

*Yuichi Nakagaichi1 (1. Fukui University of Technology)
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<演者略歴>
筑波大学体育専門学群卒業後、日本製鉄(旧新日鐵)に入社。大阪府堺市の日鉄堺ブレイザーズにて選手、監督、GMを歴任。2017年より日本代表男子バレーボールチーム監督として指揮し、2022年同社を退社し、福井に帰郷し同年10月より福井工業大学に勤務。学士(体育学)
本報告では、日本のバレーボール界における選手とメディアの関係性について、従来の「マスメディア主導型」から「選手主体型」へと変化している現状を考察した。
 かつて日本のバレーボール界では、東洋の魔女やミュンヘンオリンピック金メダル獲得を契機に競技人気が高まり、1980年代以降はテレビ局や専門誌がスター選手を生み出す構造が形成された。選手たちは競技者であると同時に“アイドル”的役割も求められ、マスメディアによる演出の中で競技人気が拡大していった。
 しかし近年、テレビ中継の減少やSNSの普及によって、その関係性は大きく変化している。特にSVリーグ発足によるプロ化の流れの中で、選手個人の発信力が重要視されるようになった。InstagramやX、YouTube、TikTokなどを通じて、選手は自身の言葉で競技の裏側や日常を発信し、ファンと直接つながることが可能となっている。これにより、従来のマスメディアを介さずに個人の魅力を伝えられるようになり、等身大のキャラクター形成やファンとの双方向的関係構築が進んでいる。
 また、SNSは単なる情報発信にとどまらず、選手自身のブランド価値を高める手段としても機能している。フォロワー数や発信力はスポンサー獲得や競技人気向上にも影響を与え、選手個人が経済的価値を生み出す時代となった。実際には、選手のSNS投稿がニュースとして扱われるなど、情報発信の主導権が従来のマスメディアから個人へ移行しつつある。
 以上より、現在のバレーボール界では「作られたスター」から「自ら価値を創造する選手」への転換が進んでいるといえる。今後は、選手個人のメディアリテラシー向上と、バレー協会、SVリーグやクラブによる戦略的広報活動を融合させることで、新たなファン層の獲得と競技の持続的発展につながることが期待される。

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