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[03心-ポ-12]逐次提示型鏡映描写課題による運動学習の再考角度系列の不確実性に着目して

*Hiroki Murakami1, Norimasa Yamada2 (1. Kinjo Univ., 2. Chukyo Univ.)
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鏡映描写課題は、視覚情報と運動出力の対応関係が反転する状況における運動学習を検討する代表的な課題である。従来の研究では、図形全体を提示した状態で反復練習を行い、運動時間や逸脱数の減少を学習指標として扱うことが多かった。しかし、図形全体が提示される場合、参加者は課題開始時から全体構造や次に進むべき方向をある程度把握できる。そのため、鏡映描写における成績向上が、単に全体図形への慣れによるものなのか、あるいは局所的に更新される視覚情報に応じた運動方向の再設定によるものなのかを分離して検討することは難しい。そこで本研究では、図形全体をあらかじめ提示せず、現在描いている辺の終了時点で次の1辺のみが提示される逐次提示型の鏡映描写課題を開発し、角度系列の不確実性が運動制御に及ぼす影響を検討することを目的とした。課題では、15°、30°、45°、60°の固定角度条件に加え、直線辺の位置を固定したうえで、斜め方向の8辺に上記4種の角度がそれぞれ2回ずつ出現するランダム角度条件を設定した。ランダム角度条件では、角度の出現頻度を統制しながら出現順序を変化させることで、次に提示される角度の予測可能性を低下させた。本発表では、固定角度条件とランダム角度条件における運動時間、逸脱、軌道修正、および軌道エントロピーを比較し、逐次的に提示される情報の不確実性が運動の停滞や再編成過程にどのように反映されるかを報告する。さらに、角度系列の出現確率をエントロピーとして捉えることで、鏡映描写における難易度を単なる図形の複雑さではなく、系列情報の予測可能性として定量化する可能性についても検討する。本課題は、鏡映描写における学習を全体図形への適応として捉えるだけでなく、局所的な情報更新に伴う知覚―運動制御の再組織化として捉えるための新たな実験系となる可能性がある。詳細な分析結果ついては、当日の発表にて報告する。

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