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[03心-ポ-20]大学生における批判的思考態度が運動動機づけに及ぼす影響認知欲求の媒介効果に着目して
*Junki Torii1 (1. TAKARAZUKA UNIVERSITY of MEDICAL and HEALTH CARE)
本研究の目的は,大学生における批判的思考態度と運動動機づけとの関連に対して,認知欲求がどのような役割を果たすのかを検討することであった.近年,大学教育では主体的・対話的で深い学びが重視されており,物事を多面的・論理的に捉える批判的思考態度の育成が重要視されている(楠見・道田,2015).また,認知活動そのものを楽しみ,積極的に考えようとする傾向である認知欲求は,学習への主体的関与や内発的動機づけと関連することが指摘されている(神山・藤原,1991;鹿毛,2018).しかし,体育・スポーツ場面において,批判的思考態度,認知欲求,運動動機づけの関連を統合的に検討した研究は十分ではない.調査対象は大学生238名であった.質問紙調査を実施し,批判的思考態度尺度,認知欲求尺度,および自己決定理論に基づく運動動機づけ尺度を用いた.分析には共分散構造分析を用い,批判的思考態度を独立変数,認知欲求を媒介変数,運動動機づけの各下位概念を従属変数とするモデルを検討した.分析の結果,モデル適合度は概ね良好な値を示した(CFI=.998,GFI=.995,AGFI=.951,RMSEA=.036).批判的思考態度は認知欲求に対して有意な正の関連を示した.また,批判的思考態度は内発的動機づけ,統合的調整,同一化的調整に対して正の関連を示し,非動機づけに対して負の関連を示した.さらに,認知欲求は統合的調整および同一化的調整に正の関連を示し,非動機づけに負の関連を示した.以上より,批判的思考態度の高い学生ほど認知欲求が高く,そのことがより自己決定的な運動動機づけと関連する可能性が示唆された.大学体育において,単に運動技能の習得を目指すだけでなく,思考を促す学習環境を構築することの重要性が示された.
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