Presentation Information
[03心-ポ-32]感情表出の制御が感情反応およびストループ課題のパフォーマンスに及ぼす影響表情筋活動,主観的感情評定,課題成績による検討
*Eriko Aiba1, Kojiro Matsuda2, Yoshio Sugiyama3 (1. Yokohama National University, 2. Josai University, 3. Kyushu University)
本研究の目的は,感情の外的表出および表出抑制が,ストループ課題のパフォーマンスと感情反応に及ぼす影響を検討することであった。参加者は大学生を対象とし,感情を表情として表出する条件,感情を表出しないよう抑制する条件,および統制条件のもとで,PsychoPyを用いて作成したストループ課題を実施した。ストループ課題では,画面上に呈示された刺激に対する反応時間および正誤を自動的に記録し,パフォーマンス指標として反応時間および正答率を算出した。また,感情反応の指標として,主観的感情評定および表情筋活動を測定した。表情筋活動は顔面筋電図によって測定し,ストループ課題実施中に連続して記録した。課題前には安静ベースラインを設け,課題中の表情筋活動からベースライン時の活動量を差し引くことで,ストループ課題に伴う表情筋活動の変化量を算出した。表出抑制は,外的な表情変化を抑える一方で,認知的資源を要する可能性が考えられた。そのため,感情表出条件と比較して,表出抑制条件では,ストループ課題の正答率の低下,反応時間の遅延,およびネガティブ感情の増幅が認められると予測された。一方,感情表出は,感情反応を外的に表すことで,主観的感情および表情筋活動に影響を及ぼすことが予測された。本研究では,これらの条件間比較を通して,感情表出の制御が認知課題遂行時のパフォーマンスおよび感情反応に及ぼす影響を明らかにした。本研究により得られた知見は,感情制御が認知的パフォーマンスに及ぼす影響を理解するうえで有用な基礎的資料となる。
Comment
To browse or post comments, you must log in.Log in
