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[03心-ポ-40]剣道選手の判断に伴う中枢情報処理能力の評価事象関連電位を用いて
*Koki Watanabe1, Raita Murakami2, Hironobu Tsuchiya2 (1. Graduate School of Sport and Exercise Sciences, Osaka University of health and sport sciences, 2. Osaka University of health and sport sciences)
競技スポーツの熟練者は日常的な練習により、特異的な情報処理を実行している.特に剣道のような一瞬の攻防で勝敗が決まるスポーツでは熟練者と非熟練者で特異的な違いが見られる可能性がある.また、近年では熟練者は非熟練者に比べ、反応を抑制する能力が優れていることが明らかとなっている.剣道においても、自身が攻撃を実行する場面と相手が攻撃を実行する場面を瞬時に判断しながら、運動を実行するため、この反応抑制は非常に重要な能力である.そのため,この能力も熟練者と非熟練者に違いが見られる可能性がある.しかしながら,剣道選手を対象にこのような情報処理過程を直接評価した研究は少ない.そこで,本研究では,脳波の指標の1つである事象関連電位(ERP)を用いて測定し,剣道選手と非選手で情報処理過程にどのような違いがあるのかを探索的に検討することを目的とした.実験参加者は,男子大学生または大学院生を含む10名がこの研究に参加した.剣道部に所属する5名を熟練群,剣道競技歴のない5名を非熟練群とした.参加者は視覚刺激によるGo/NoGo課題を2つの条件(単純課題・剣道課題)で防音設備がなされた実験室で実施した。脳波の記録は国際10-20法に従い、Fz・Cz・Pzの頭皮上3ヶ所により、両耳朶連結を基準としてAg/AgCI皿電極を用いて単極導出した。振幅は刺激呈示前200msの平均電位を基線として計測し、250から500msに生じる最大の陽性電位をP3と同定し、潜時は刺激から最大振幅までの時間とした。分析方法は,課題と群を要因とした2要因分散分析を実施した.主要な結果として,反応時間では熟練群と非熟練で差異は生じないが,熟練群でより大きな神経活動が観察された(F (1,8) = 9.310, p =.016 η2p = .538).これらの結果から,剣道選手はより特異的な情報処理戦略を有している可能性が示唆された.
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