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[03心-ポ-42]教員養成大学におけるスキー実習が運動有能感および体育授業に対する自己効力感に与える影響
*Takamasa Sakabe1 (1. Kyoto University of Education)
近年の大学体育では、体験学習や野外教育の重要性が強調されるようになり、スキー、キャンプ、マリンスポーツなど多くの野外実習が行われている。このような野外実習は、単なる技能習得にとどまらず、特に教員養成課程においては、将来の授業運営や指導への自信、自己効力感の形成にも寄与することが期待される。そこで本研究では、教員養成大学におけるスキー実習が、学生の運動有能感および体育授業に対する自己効力感に与える影響について検討することを目的とした。対象者は、教員養成大学に所属し、「生涯スポーツ実習(スキー)」を受講した1年生45名(男性19名、女性26名、平均年齢18.98±0.26歳)であった。調査内容は、運動有能感尺度(岡沢ほか、1996)および体育授業に対する自己効力感尺度(原・大平、2022)とし、スキー実習前後にGoogleフォームを用いて回答させた。分析には、対応のあるt検定を実施した。その結果、運動有能感は実習前から実習後にかけて向上し、「統制感」および「受容感」においては有意な向上が認められた。一方で、体育授業に対する自己効力感は実習前から実習後にかけて低下し、「学級経営」および「指導法」においては有意な低下が認められた。これらの結果から、スキー技能の習得や成功体験を通して、運動に対する統制感や他者からの受容感が高まったものと考えられる。一方で、実習を通して体育授業における指導や学級運営の難しさを現実的に認識したことで、自己評価が修正された可能性がある。下永田ほか(2019)は、宿泊を伴う実技実習後に児童・生徒への指導・対応の難しさを認識する傾向を報告しており、本研究結果も同様の傾向を示している。以上のことから、教員養成大学におけるスキー実習は、学生の運動に対する認知を肯定的に変化させる一方で、体育授業に対する認識をより現実的なものへと変化させることが示唆された。
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