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[03心-ポ-54]大学生アスリートが抱える心理的課題の実態NASSを利用したアスリートに着目して
*Sae Orimo1, Hideaki Takai1, Masaaki Sugita1 (1. Nippon Sport Science University)
日本体育大学アスリートサポートシステム(以下、NASS)では、同大学に所属または関係するアスリートに対し、医・科学的観点から包括的なサポートを行っている。心理サポート部門では、年々サポート対象者数および相談対応件数が増加しており、折茂ほか(2025)は、NASSを利用するアスリートの約4分の1が高ストレス状態にあることを報告している。しかし、実際の心理サポート事例にみられる特徴については、十分に明らかにされていない。そこで本研究では、心理サポート事例の特徴を、主訴およびサポート内容の傾向から整理し、効果的な心理サポートのあり方について検討することを目的とした。対象は、2022年度から2025年度までにNASSの心理サポートを利用した学生および卒業生70名(女性43名、男性27名、来談時の平均年齢19.9±1.45歳)であった。今回は、サポート記録をもとに、インテーク時の主訴、来談経緯、面談内容について記述統計を行った。主訴で最も多かったのは「メンタルスキル向上」で全体の24%を占め、次いで「気分・性格の問題」が11%、「コンディショニング」が10%であり、競技場面におけるイライラや緊張・不安による実力未発揮、練習環境に関する課題などが多く挙げられた。競技レベル別にみると、国際大会レベルのアスリートでは、パフォーマンス向上を目的とした心理的課題に関する主訴が中心であった。一方、国内学生大会レベルのアスリートでは、それに加えて「気分・性格の問題」「実力未発揮」「練習意欲の低下」などの心理的課題が多くみられた。性別にみると、女性アスリートでは「精神身体症状」が12%、「食事・体重の問題」が7%であり、心理的課題による身体化を訴えるケースが多く見受けられた。一方、男性アスリートではそれぞれ2%、3%にとどまっており、これらは女性アスリートに比較的みられる特徴である可能性が示された。
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