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[09コ-ポ-19]平行棒における〈腕支持前振り上がり片腕支持1回ひねり倒立〉の目当て形態に関する考察

*Yusuke Matsumoto1 (1. University of Tsukuba)
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体操競技の平行棒における〈腕支持前振り上がり片腕支持1回ひねり倒立(以下、〈リチャード〉とする)〉は、現行の男子採点規則においてE難度(0.5)に位置づけられている高難度技であり、近年では平行棒の世界トップ選手の間で実施者が増加している。一方で、国内競技会では現在実施者がおらず、本技に関する技術情報も極めて少ない。そのため、〈リチャード〉の習得を目指す指導現場では、選手や指導者が試行錯誤しながら練習を行っているのが現状である。
 筆者の調べる限り、〈リチャード〉に関する先行研究は伊藤(2006)のみであり、コツ情報については提示されているものの、その感覚をどのような練習を通して形成していくのかについては十分に検討されていない。特に、〈リチャード〉は、平行棒特有の腕支持姿勢から片腕支持局面へ移行しながら1回ひねりを行う必要があるため、一般的な支持ひねり技とは異なる運動感覚が必要になると考えられる。 
 そこで本研究では、伊藤の先行研究で示されたコツ情報をもとに、〈リチャード〉習得に向けた目当て形態について検討を行った。研究方法としては、〈リチャード〉実施者の映像および筆者自身の練習実践をもとに、各局面に対応した練習方法を考案し、発生運動学的立場から分析を行った。 
 その結果、本研究で実践した練習方法は、「ひねり局面への移行」、「軸手への体重移動」、「肩の前方移動を抑制した腕支持前振り上がり」など、〈リチャード〉に必要となる各局面特有の運動感覚の形成に有効であることが示唆された。また、練習方法を局面ごとに整理したことで、〈リチャード〉習得に向けた目当て形態について考察することができた。以上より、本研究で実践した練習方法は、〈リチャード〉習得に向けた段階的な目当て形態を形成するための一つの手がかりになりうることが示唆された。本発表では、実践した練習方法の意味や効果について言及する。

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