Presentation Information

[09コ-ポ-55]卓球フォアハンドトップスピンストロークにおける主観的努力度が関節貢献度に及ぼす影響

*Yuki Sato1, Kengo Wakui2, Shuhei Kameyama3, Yukihiko Ushiyama2 (1. National Institute of Technologoy, Oyama College, 2. Niigata University, 3. Niigata University of Management)
PDF DownloadDownload PDF
本研究の目的は、卓球フォアハンドトップスピンストロークにおける主観的努力度の変化が、ラケット先端速度の生成に対する各運動成分の貢献度に及ぼす影響を明らかにすることである。対象者は、男子卓球競技者10名であった。全力での打球を100%とした上で、60、70、80、90、100%の5段階の主観的努力度による対角線方向へのフォアハンドトップスピンストロークを行わせた。身体およびラケットの三次元座標は、5台のモーションキャプチャシステムを用いて240Hzで記録し、側方から撮影した映像によりインパクト時刻を同定した。解析区間はインパクト前0.3sからインパクト後0.15sまでとし、リンクセグメントモデルに基づいて、下部体幹、上部体幹、肩関節、肘・前腕、手関節の各回転成分に加え、下部体幹基準点および肩関節中心の並進速度成分がラケット先端速度にどの程度貢献するかを算出した。統計処理では、インパクト時の貢献度について1要因反復測定分散分析を行った。その結果、下部体幹側屈、上部体幹回旋、上部体幹に対する肩関節中心の相対並進速度成分、肩関節内転外転、肘関節屈曲伸展において、努力度条件の有意な主効果が認められた。上部体幹回旋の貢献度は60%条件の2.1±0.9m/sから100%条件の3.7±1.3m/sへ増大し、肩関節内転外転も60%条件の4.3±1.1m/sから100%条件の5.6±1.7m/sへ増大した。一方、下部体幹回旋では、条件間に有意差は認められなかったが、全条件で2.2m/sを超える貢献を示した。また、前腕回内回外および手関節成分には、努力度の上昇に伴う変化は認められなかった。以上より、主観的努力度の上昇に伴うラケット先端速度の増加は、体幹・上肢の各成分が一様に増大した結果ではなく、上部体幹回旋および肩関節運動の貢献増大を中心として達成されることが示唆された。

Comment

To browse or post comments, you must log in.Log in