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[09コ-ポ-57]走幅跳の踏切における速度ベクトル角度の増大に関与する踏切動作離地時水平速度が同程度の2試技における同一競技者内比較

*Shuya Fukuchi1, Kiyomi Sugiura2, Ryosuke Ishikawa3, Akiko Ito1, Kiyonobu Kigoshi2 (1. Graduate School of Comprehensive Human Sciences, University of Tsukuba, 2. Institute of Health and Sport Sciences, University of Tsukuba, 3. Cooperative Faculty of Education, Utsunomiya University)
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走幅跳の踏切では,離地時の身体重心速度ベクトルの大きさと角度が跳躍距離に影響する.特に,速度ベクトル角度の増大は,水平方向に優位な身体重心速度ベクトルをより上向きへ方向づけるうえで重要である.速度ベクトル角度は水平速度と鉛直速度の比によって決まるため,速度ベクトル角度の増大に関与する動作要因を解釈する際には,水平速度条件を考慮したうえで鉛直速度獲得に関わる踏切動作を検討する必要がある.そこで本研究では,離地時の水平速度が同程度である男性走幅跳競技者1名(PB: 7m69)の全助走跳躍2試技(7m40,6m85)を対象に,速度ベクトル角度の増大に関与する踏切動作を比較した.踏切板側方から撮影した映像をデジタイズし,踏切接地から踏切離地までの体幹セグメント重心速度,踏切脚および体幹セグメントの角度・角速度,体幹セグメント重心速度に対する各セグメントの相対鉛直速度成分を算出した. その結果,7m40試技では6m85試技と比較して,踏切初期の水平速度の減速が大きく,離地時の速度ベクトル角度も大きかった.6m85試技では,踏切前半に鉛直速度が早期に増大したものの,踏切中盤で一度停滞し,その後再び増大して離地を迎えていた.これに対して,7m40試技では鉛直速度の立ち上がりは緩やかであったが,踏切全体を通して継続的に増大し,離地時には6m85試技より高い値を示した.7m40試技における下腿の姿勢は,6m85試技に比べて後傾して接地しており,下腿が垂直位に達するまでの時間も長かった.また,踏切中盤以降,7m40試技では6m85試技に比べて,下腿および大腿がより垂直位に近い姿勢であった.このことから,7m40試技では,踏切中盤から離地直前にかけて下腿および大腿セグメントの過度な前方回転が抑えられたことで,同局面において体幹セグメント重心の鉛直速度獲得に有利な姿勢条件が形成されていた可能性がある.

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