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[競技スポーツ-A-14]クロスカントリースキー選手の有酸素性能力と競技力の関係(生,コ)
*Junichi IGAWA1 (1. College of Sports Sciences, NIHON University)
クロスカントリースキー競技は測定種目に分類され、高い体力とスキーを操作する高度な技術力が求められる。体力要素の中で特に重要となる有酸素性能力は、最大酸素摂取量に代表される最大値だけでなく、近年では最大下能力(総効率)やスキー効率などの重要性が示されている。これらの有酸素性能力と日本のクロスカントリースキー選手の競技力との関係について、近年の測定結果と競技力との関係を比較検討した研究が少ない現状である。本研究の目的は、クロスカントリースキー選手の有酸素性能力と競技成績の関係を検討することにより、競技力を高めるための有益な知見を明らかにすることである。全日本スキー連盟強化指定選手(SAJ)9名とN大学スキー部男子(NU)9名を対象に、ローラースキーを用いた大型トレッドミルでの漸増負荷試験を実施し、各運動強度(i3-i5)における速度・酸素摂取量などを測定した。SAJとNUを対応のないt 検定を用いて比較した結果、最大酸素摂取量および最大下強度(i3‐i5)の速度・酸素摂取量がSAJの方が有意に高いことが示された。つまり、両群間で競技レベルおよび有酸素性能力が異なることが明らかとなった。そこで、両群間の関係を考慮し、各群の競技成績(FISポイント)と各測定項目との相関関係を分析した結果、SAJでは最大下強度(i3とi5)の速度と有意な負の相関関係が認められた一方、NUでは最大速度との間にのみ有意な負の相関関係が認められた。これらのことから、SAJにおいては、高強度での走行能力と持久能力が高度に統合されており、それが競技成績を支える基盤となっていることが明らかとなった。これに対し、発展途上の段階にある選手(NU)においては、まずは各強度における速度能力の向上とともに、その速度を維持し得る生理学的な効率性の獲得と滑走技術の向上が必要であると示唆された。
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