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[競技スポーツ-A-22]女子体操競技における段違い平行棒の体系論的構造分析(コ)

*DAISUKE MURAYAMA1 (1. Kyoto University of Advanced Science)
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女子体操競技の段違い平行棒は,1977年にシャポシニコヴァ選手による「後方車輪」の発表や1990年以降の器具規格変更を契機に,鉄棒技術を取り入れながら技の発展が見られた。その結果,懸垂系の技の発展や棒間を移動する技をはじめとした高難度の集積,そして技と技が連続されるような演技構成へと変化した。技を分類整理し,基礎・発展の関係を明らかにしたり技の運動課題や技名表記を明かにしたりする体系論的構造分析(金子, 2007, pp.136-239)は,トレーニング計画を立てる上で欠かせないもとなるが,段違い平行棒に限っては1974年以降,その研究が十分に進んでいるとは言えない。
 そこで本研究では,現在、段違い平行棒における技の体系が抱えている問題を明らかにし,技を分類する枠組み(分類法)に着目し,体系論的構造分析を行うことを目的とした。これにより,段違い平行棒の技の体系の再構成の前提となる知見を得ることができる。
 研究方法は渡辺(2012, p.125)「表記論的縁取り分析」が用いられ,段違い平行棒の跳躍系,支持系,懸垂系の技を対象とした。
 分析の結果,1970年代から現代に至るまでの技術発展や演技構成の変化が明らかとなり,大分類である「系」の配下にある中分類の「技群」の構成法として新たな分類の仕方が提供された。すなわち,演技の目的に合った技のグループで技群を構成することにより,段違い平行棒における体系論的構造分析の基礎となる知見となった。技の体系分析は、技術トレーニングの方向性を決める重要な知見である。
 刻々と変化する競技の様相を常に捉え、現在、段違い平行棒における技の体系が抱えている問題が明らかになり,現代に合った技の体系を構成する分類の原理が示されたことは、今後の体系論的構造分析が進むきっかけとなるだけでなく、トレーニングの現場に寄与できると考えられる。

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