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[競技スポーツ-A-03]学生アスリートの傷害隠蔽行動に関する実態調査(測,コ)傷害報告を阻害する要因と促進要因の検討
*Masaya Shiota1 (1. Tokyo Gakugei Univ.)
[背景]部活動の現場において、報告される実数よりも多くの学生アスリートが傷害で悩んでいる可能性がある。Benjamin et al.(2023)は、通常のTime-loss injuryだけでは多くの傷害が見逃されていると述べている。つまり、学生アスリートが傷害や痛みを隠しているケース(以下、傷害隠蔽)が存在しているであろう。 [目的]傷害隠蔽の理由と、どうすれば報告していたのかに対する意見を収集することで、傷害を報告しやすい環境づくりの一助とすること。 [方法]中学、高校、大学年代の学生アスリートに対するGoogleフォームによるアンケート調査を実施した。傷害を隠した経験がある場合、その理由を選択肢から、どうすれば報告していたのかを自由記述で回答させた。選択回答はその割合を示し、自由記述は内容を精査してカテゴリー分類をした。 [結果]回答を得られた831名のうち、433名が傷害隠蔽経験が「ある」と回答した。上位の理由は、「試合に出られなくなる」が59.8%であり、「評価に影響する」が48.3%、「休むほどではない」が45.0%であった。自由記述で得られた回答は、「指導者との関係性・信頼感」、「チーム文化・報告しやすい雰囲気」、「評価・レギュラー争いへの不安」、「大会・シーズン・時期の影響」、「痛み・症状の深刻度 ケガに対する知識・危機認識」、「報告システム・仕組みの不足」、「周囲の影響・同調」、「チーム事情・代替可能性」、「個人の価値観・心理特性」の10カテゴリーに分類された。 [結論]全ての傷害を報告させることは困難であるが、傷害報告を促進するためには、チームごとに傷害発生に対する立場表明を設けた上で、学生とのコミュニケーションに努めることが有効であろう。その重要度は試合シーズンにおいて最も高まるであろう。
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