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[競技スポーツ-SA-1]Toward Sport Environments that Reflect the Physical Characteristics and Life Stages of Female Athletes

*Mikako Sunaga1 (1. Nippon Sport Science University)
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<演者略歴>
日本体育大学児童スポーツ教育学部教授。専門は運動生理学。女性アスリートのコンディショニングや性差に関する研究に取り組む。日本体育・スポーツ・健康学会理事、日本体力医学会理事、日本トレーニング科学会監事、日本スポーツ協会スポーツ医・科学委員会委員、日本陸上競技連盟科学委員会委員、NSCAジャパン理事ほか。
女性アスリートが現役期からセカンドキャリアまで、生涯にわたりスポーツに関わり続けるためには、競技環境や制度的支援の整備に加え、女性の身体特性に対する理解が不可欠である。男性と女性では、思春期以降の身体発育や内分泌環境の違いにより、競技パフォーマンスやトレーニング適応に影響する生理学的特徴が異なる。また、女性は月経周期、妊娠・出産、更年期といったライフステージを通じて心身の状態が大きく変化する。
 月経周期に伴う性ホルモンの変動は、主観的コンディションや運動時の生理応答、パフォーマンス発揮に影響する可能性がある一方、その影響は一律ではなく個人差が大きい。したがって、月経周期を単に不調やパフォーマンス低下の要因として捉えるのではなく、個々の選手の状態を把握し、トレーニングやコンディショニングに活かす情報として扱う視点が求められる。妊娠・出産は競技継続や復帰過程に関わる重要なライフイベントであり、身体的回復だけでなく、心理的負担や社会的支援の有無も競技キャリアに影響する。さらに、更年期以降の性ホルモン環境の変化は、健康状態、運動実践、指導・支援活動の継続にも関わる課題となる。
 本発表では、女性のライフステージに伴う生理学的特徴を運動生理学の観点から整理し、女性アスリートを支える競技環境づくりに必要な視点を提示する。女性特有の身体変化は、競技継続を妨げる要因としてのみ捉えるのではなく、適切な理解と支援により対応可能な身体条件として位置づける必要がある。科学的知見を指導、相談体制、復帰支援、キャリア形成に反映することにより、女性がライフステージの変化を経験しながらも、安全に、長く、主体的にスポーツに関わり続けられる環境づくりにつなげたい。

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