Presentation Information
[競技スポーツ-SA-2]Challenges and Support for Female Athletes in Sustaining Their Athletic Careers
*Fumiko Tomita1 (1. Japan Weightlifting Association)
<演者略歴>
元ウエイトリフティング日本代表選手。現役時代は国内外の大会に出場し、競技経験を積む。現在は日本ウエイトリフティング協会強化副本部長・女子日本代表監督として、女子選手の強化・育成に携わっている。
元ウエイトリフティング日本代表選手。現役時代は国内外の大会に出場し、競技経験を積む。現在は日本ウエイトリフティング協会強化副本部長・女子日本代表監督として、女子選手の強化・育成に携わっている。
本発表では、元日本代表としての自身の経験と、現在の女子代表監督としての指導現場における実践をもとに、女性アスリートが直面する課題と、今後必要とされる支援について考察する。
現役時代、自身は体重の増加と練習量の増加が記録向上に直結すると考えていた。しかし、単なる増量は身体の違和感につながり、それらを栄養やコンディショニングの課題として捉えることができず、努力不足として自らを責める要因となった。また、同時期に生じていた月経周期の乱れや精神的な不安定さについても、「甘え」や「弱さ」としてしか受け止めることができなかった。さらに、競技力の向上とともに、ライフプラン(結婚・出産・キャリアなど)への不安は、競技年齢が上がるにつれて大きくなっていった。しかし、それらを相談できる環境は十分ではなかった。自身の心身の状態を理解し、現状を言語化できなかったことが、結果として多くの不安や葛藤を抱える要因になっていたと考える。
引退後、子育てに専念した期間には、社会とのつながりが薄れ、孤独感を抱くこともあった。一方で、自分自身と向き合い、他競技や多様な世代との交流を重ねる中で、競技者時代には得られなかった視野や価値観を獲得する契機にもなった。
8年のブランクを経て、2025年より女子代表の指導に携わる中で、現代の選手たちは主体的に情報を選択しながら競技に取り組んでいると感じる。一方で、体重、月経、競技成績、将来への不安といった、外からは見えにくい悩みの本質は大きく変わっていない。だからこそ、選手が心身の変化を「弱さ」ではなく、「競技力向上につながる重要な情報」として表出できる環境づくりが不可欠である。女性アスリートが競技を継続していくためには、競技成績のみを追求するのではなく、心身の健康、日常生活、将来のキャリアを含めた包括的な支援が重要である。
現役時代、自身は体重の増加と練習量の増加が記録向上に直結すると考えていた。しかし、単なる増量は身体の違和感につながり、それらを栄養やコンディショニングの課題として捉えることができず、努力不足として自らを責める要因となった。また、同時期に生じていた月経周期の乱れや精神的な不安定さについても、「甘え」や「弱さ」としてしか受け止めることができなかった。さらに、競技力の向上とともに、ライフプラン(結婚・出産・キャリアなど)への不安は、競技年齢が上がるにつれて大きくなっていった。しかし、それらを相談できる環境は十分ではなかった。自身の心身の状態を理解し、現状を言語化できなかったことが、結果として多くの不安や葛藤を抱える要因になっていたと考える。
引退後、子育てに専念した期間には、社会とのつながりが薄れ、孤独感を抱くこともあった。一方で、自分自身と向き合い、他競技や多様な世代との交流を重ねる中で、競技者時代には得られなかった視野や価値観を獲得する契機にもなった。
8年のブランクを経て、2025年より女子代表の指導に携わる中で、現代の選手たちは主体的に情報を選択しながら競技に取り組んでいると感じる。一方で、体重、月経、競技成績、将来への不安といった、外からは見えにくい悩みの本質は大きく変わっていない。だからこそ、選手が心身の変化を「弱さ」ではなく、「競技力向上につながる重要な情報」として表出できる環境づくりが不可欠である。女性アスリートが競技を継続していくためには、競技成績のみを追求するのではなく、心身の健康、日常生活、将来のキャリアを含めた包括的な支援が重要である。
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