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[学校保健体育-A-12]中学校保健体育科「短距離走・リレー」における生成AIフィードバックが学習意欲に及ぼす影響(教)

*Sakae Kawada1, Satoshi Ishizuka2 (1. Junior High School Attached to Utsunomiya University, 2. Utsunomiya University)
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本研究は,中学校保健体育科の「短距離走・リレー」において,デジタルワークシート上の相互評価に生成AIによるフィードバックを組み込むことが,生徒の学習意欲にどのような影響を及ぼすのかを,学習過程の変容に着目して検討することを目的とした。対象は中学1年生1学級36名であり,全6時間の授業実践を行った。授業では,各時間の終盤にペアで相互評価を行い,その内容に基づく振り返りに対して生成AIがフィードバックを行う学習活動を設定した。生徒は,自己の気付きや記録をデジタルワークシート(ClassCloud:株式会社Mikulak)に記録し,生成AIはその記述に対して,事前に組み込んだプロンプトを基にフィードバックした。データは,西田(1989)の体育における学習意欲検査(AMPET),デジタルワークシートに蓄積された振り返り記述および生成AIのフィードバック,学習ストラテジー得点の低い生徒を対象とした参与観察記録から収集した。
 その結果,AMPETでは,単元後に学習意欲に関わる得点の有意な向上が認められた。また,AIによって整理された肯定的なフィードバックは,生徒が次時に意識する内容を明確にし,課題設定や練習選択の手がかりとなっていた。以上のことから,生成AIを活用した相互評価は,生徒の学習意欲を高めるとともに,ペアによる助言や自己の気付きを次時の課題設定へとつなぐ媒介として機能する可能性が示唆された。生成AIは教師の見取りや助言を代替するものではなく,生徒の振り返りを整理し,課題の焦点化と学習方略の具体化を支える点で,教師の役割を補完する支援的機能を有していた。
付記:本研究は,科学研究費助成事業奨励研究(26H00078)の助成を受けたものである。

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