Presentation Information

[競技スポーツ-A-18]大学野球投手における軸足力発揮パターンの試技間再現性(バ,コ)

*Amon Hasegawa1, Tatsuya Victor Aoki1, Takashi Kawamura2 (1. Tsukuba Univercity, 2. Tsukuba Univercity Taiikukei)
PDF DownloadDownload PDF
投球動作において,軸足の前後方向地面反力は運動連鎖の起点を担い,その力積は投球パフォーマンスと関連する力学的要素として位置づけられている.力積は力の大きさと作用時間を統合した総量指標であるが,同一の力積であっても力-時間波形の形状は異なりうる.波形形状に反映される力発揮の時間的パターンが投手固有の特徴として安定してみられるかについては,十分に明らかにされていない.本研究では,軸足前後方向地面反力の力積をピーク力で除した力積-ピーク力比を力発揮パターンの記述指標として提案し,その試技間再現性を検証することを主目的とした.加えて,投球速度との関連を副次的に検討した.本指標は,値が大きいほど力を持続的に発揮し,小さいほど短時間に大きな力を発揮する特性を示す.対象は大学野球投手23名とし,フォースプレート上での全力ストレート投球を各3試技実施した.軸足前後方向地面反力から力積およびピーク力を算出し,力積-ピーク力比を求めた.試技間再現性は級内相関係数ICC(3,1)により評価し,投球速度との関連はPearsonの積率相関係数により探索的に検討した.力積-ピーク力比は0.414 ± 0.061,範囲0.315–0.547に分布した.投手間標準偏差は0.059,投手内標準偏差は0.023であり,ICC(3,1)は0.865(95%信頼区間:0.751–0.935)と高い試技間再現性を示した.投球速度との間に有意な相関は認められなかった(r = −0.19,95%信頼区間:−0.56–0.24,p = 0.38).以上の結果から,力発揮の時間的パターンは,同一測定内において投手固有の安定した特徴として現れる可能性が示された.また,投球速度との関連が認められなかったことは,投球速度の生成において各投手が異なる力発揮パターンを有している可能性を示唆する.

Comment

To browse or post comments, you must log in.Log in