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[15政-口-03]日本相撲協会における年寄制度の形成
*YANG HONG MEI1, SAITO KENJI1 (1. University of Tsukuba)
日本相撲協会の年寄制度は、江戸時代から存続してきた制度であり、役員、年寄名跡、力士養成、部屋経営などの役割を果たしてきた。しかし、この制度がどのように変容し存続してきたのかについては十分に研究されていない。本研究は、江戸時代から現代に至るまでの年寄制度の形成過程を明らかにした。貞享元年に株仲間が形成され、年寄は勧進相撲興行、利益分配、力士管理を担う存在となり、享保期以降に年寄株仲間へと発展した。宝暦13年には世話役が定められ、相撲会所を中心とする独占的運営秩序が確立した。明治8年には年寄の身分区分と役員選出方法の改革が試みられ、明治11年の角觝並行司取締規則により年寄に関係しては営業鑑札、組合取締年番が規定された。明治19年の角觝仲間申合規則では組長、検査役、書記などの役職が整備され、年寄仲間組織を中心とした同業組合が形成された。明治22年の東京大相撲協会申合規約では役員を年寄から選出すること、年寄名跡を88名に限定すること、名跡の相続・譲与の資格手続きが定められ、年寄名跡が始めて明文化された。大正14年に財団法人大日本相撲協会が設立されると、年寄は協会会員となり、所属力士・行司の監護および養成が義務づけられた。昭和期には年寄定年制、名跡襲名制、権利と責任などが整備され、年寄は職能資格として管理された。平成26年の公益財団法人移行後、年寄名跡は協会により一括管理され、金銭授受の禁止が明確化された。以上のように年寄制度は、江戸時代の年寄株仲間の組織が明治期に年寄等を中心とした同業組合制度に変容して存続し、財団法人化後も法人組織内の資格として位置付けられ、独特の相撲組織を形成してきた。また、年寄制度は、一般の公益財団法人には見られない制度であり、歴史とともに廃止・改善の圧力にさらされてきたが、同業組織を支えるものとして維持されてきた。
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