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[03心-ポ-11]個人間協調運動における皮膚感覚による運動の同期
*Junya Masumoto1 (1. Hiroshima Bunka Gakuen University)
人間はフィギュアスケートペアやフォークダンスなどで他者と手をつなぐ際,視聴覚だけでなく皮膚感覚も介して動作を同期していると考えられる.本研究は,個人間の人差し指の屈曲進展課題を用いて,皮膚感覚によって個人間の運動が自然発生的に同期するかを検討した.運動課題は2人の参加者が対面して,椅座位を取り,右人差し指を周期的に同位相(同位相課題)または逆位相(逆位相課題)で屈曲・伸展させることであった.目標運動頻度は1〜4Hzに設定され,10サイクルごとに0.2Hz増加させた.目標運動頻度に関する情報は一方の参加者にヘッドフォンで提示し,他者は一方の参加者を追従し,逆位相あるいは同位相の課題を行った.条件は,1)互いの運動を観察するが,他者の左人差指をタップしないvisual条件,2)目隠しで左人差し指をタップするhaptic条件,3)観察し、タップを行うvisual-haptic条件の3つであった.実験の結果,逆位相課題では,すべての条件で,運動頻度が増加すると2人の指の位置の負の相関係数が正の方向へと変化し,個人間の協調パターンの変化が観察され,皮膚感覚のみであっても意図しない同期が生じる可能性を示唆した.協調パターンの変化はvisual条件において1.6-2.2Hzで生じたのに対し,haptic条件とvisual-haptic条件において2.2-2.8Hzで生じた.つまり,協応パターンの変化は,視覚情報よりも皮膚感覚の方が高い運動頻度で発生し,逆位相の運動では視覚情報の方が皮膚感覚よりも同期の傾向が強いと考えられる.一方,同位相課題ではすべての運動頻度で高い正の相関を示したものの,頻度の増加に伴って相関係数は低下した.また,正の相関係数はhaptic条件の方が他の2条件よりも低く,皮膚感覚による同期は十分可能であるが,視覚情報による同期よりも弱いことが示唆された.
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