Presentation Information
[03心-ポ-25]スポーツチームを対象とした心理的安全性尺度の項目開発と因子構造の検討
*Kentaro Inaba1, Yasuyuki Hochi2, Naoto Shoji3, Motoki Mizuno4 (1. Ishinomaki Senshu Univ., 2. Juntendo Univ., 3. Asahi Univ., 4. Graduate School of Health and Sports Science, Juntendo Univ.)
【目的】Edmondson(1999)の心理的安全性概念をスポーツチームに適用した日本語版尺度の開発を目的とした。先行研究の多くは職場組織を対象としており,コーチ権力・レギュラー競争・試合プレッシャー等,スポーツ特有の文脈を反映した尺度は国内外ともに乏しい。本研究はその予備的段階として,項目の開発と因子構造の探索を行った。
【方法】スポーツ組織論、経営管理論の専門家が協議のうえ,発言・意見表明,ミス・失敗・学習,援助要請・不安表出,尊重・受容・包摂,信頼・相互支援,コーチ・役割・競争構造の6領域を設定し,計70項目を作成した(7件法)。大学生競技者228名(有効分析N=217)を対象に調査を実施し,信頼性分析および主因子法による探索的因子分析を行った。
【結果】修正済み項目-total相関および因子負荷量が基準(.40未満)を下回った4項目を除外し,66項目を一次候補項目群として確定した(α=.976,KMO=.941)。自由抽出EFAでは第1固有値26.81,第2固有値3.36と第1因子の優勢が確認された。平行分析では第3因子まで採択されたため,プロマックス回転による2因子・3因子解を検討した。2因子解は「チームメイト間の心理的安全性」と「コーチとの心理的安全性」として解釈され,3因子解はさらに「感情・不安の表出と援助要請」「チームの文化・風土・包摂性」に分化した。なお,因子間相関はいずれも高く(r=.59〜.74),共通する上位概念の存在が示唆された。
【考察】本研究の結果は,スポーツ場面における心理的安全性がコーチ関係とチームメイト関係の二側面を有することを示す一方,高い因子間相関は高次因子モデルの検討の必要性を示唆する。今後は複数競技・複数校のサンプルによる確認的因子分析および収束・弁別妥当性の検証が課題である。
【方法】スポーツ組織論、経営管理論の専門家が協議のうえ,発言・意見表明,ミス・失敗・学習,援助要請・不安表出,尊重・受容・包摂,信頼・相互支援,コーチ・役割・競争構造の6領域を設定し,計70項目を作成した(7件法)。大学生競技者228名(有効分析N=217)を対象に調査を実施し,信頼性分析および主因子法による探索的因子分析を行った。
【結果】修正済み項目-total相関および因子負荷量が基準(.40未満)を下回った4項目を除外し,66項目を一次候補項目群として確定した(α=.976,KMO=.941)。自由抽出EFAでは第1固有値26.81,第2固有値3.36と第1因子の優勢が確認された。平行分析では第3因子まで採択されたため,プロマックス回転による2因子・3因子解を検討した。2因子解は「チームメイト間の心理的安全性」と「コーチとの心理的安全性」として解釈され,3因子解はさらに「感情・不安の表出と援助要請」「チームの文化・風土・包摂性」に分化した。なお,因子間相関はいずれも高く(r=.59〜.74),共通する上位概念の存在が示唆された。
【考察】本研究の結果は,スポーツ場面における心理的安全性がコーチ関係とチームメイト関係の二側面を有することを示す一方,高い因子間相関は高次因子モデルの検討の必要性を示唆する。今後は複数競技・複数校のサンプルによる確認的因子分析および収束・弁別妥当性の検証が課題である。
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