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[03心-ポ-35]アスリートにおけるチーム内での互恵性が低受領・低提供状態に至る過程複線径路等至性モデリングを用いた検討

*Kiwa Nakajima1, Rei Amemiya2 (1. University of Tsukuba, Graduate School of Comprehensive Human Sciences, 2. University of Tsukuba, Institute of Health and Sports Sciences)
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アスリートの心理的健康や競技力向上には、ソーシャルサポート(SS)の受領と提供のバランスである互恵性が重要である(萩原・磯貝,2014)。また、SSの授受が共に少ない状態で維持される選手の存在も指摘されている(中嶋・雨宮,2024)が、なぜその状態で固定化し続けるのかは未解明である。本研究では、チーム内でのSSの授受が低い状態で持続した選手を対象に、その状態に至る過程について複線径路等至性モデリング(TEM)を用いて検討することを目的とした。
研究対象者は、2024年6月―2025年2月に実施された、先行研究の縦断調査に参加した高校・大学生アスリート251名(中嶋・雨宮、2024)のうち、インタビュー調査に同意した高校生2名、大学生2名(平均年齢19.32±2.79歳)であった。研究対象者選定のため、縦断調査のデータを潜在クラス混合モデルにより再分析し、SS授受の低位持続群を抽出した。その後、半構造化面接を1度実施し、得られた回答を基に、チーム加入からSS授受の低い状態に至るプロセスにおける等至点、分岐点、必須通過点を抽出してTEM図を作成した。
本研究の結果、研究対象者は周囲との「技術差の認識」という必須通過点を経て、自身の技術不足から、SSの提供のしづらさや自信のなさを抱いていた。「シーズン・公式戦接近」を分岐点とし、「技術的貢献ができない」という自己認識の強まりからSSの提供を行えず、その返報となる周囲からのSSの受領も減少した結果、最終的にチーム内でのSS授受の受領と提供が低い状態に到達する過程が認められた。先行研究において,チームにおける役割の曖昧さとチームへの定着と負の関係が指摘されている(Eys et al., 2005)。そのため技術的貢献以外の自身の貢献を認識しにくい状況において、技術的貢献の低い選手のチームへの貢献度の明確化や伝達が求められる。

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