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[03心-ポ-45]女性アスリートにおける痩身願望がエコーチェンバー傾向に与える影響の検討
*Chihiro Kemuriyama1, Mitsuhiro Amazaki2 (1. Gifu Shotoku Gakuen University, 2. Aichi University)
女性アスリートは、過度な減量や体型管理への意識から、不健康な食行動や利用可能エネルギー不足(Low Energy Availability)に陥りやすいことが指摘されている。また、近年ではSNSやインターネット上において、同質的な情報や価値観が反復・強化されるエコーチェンバー(Echo Chamber:EC)現象が問題視されている。特に、痩身願望の強いアスリートほど、減量や体型管理に関する情報へ積極的に接触する可能性があり、その過程で偏った情報環境にさらされることで、不健康な食行動が助長される可能性がある。そこで本研究では、女性アスリートの痩身願望がEC傾向に与える影響について検討することを目的とした。週3日以上競技を行い、過去5年以内に公式大会へ出場経験のある18―39歳の女性アスリート313名を対象にWeb調査を実施した。調査内容は、基本的属性(年齢、競技種目、競技歴、競技成績、身長、体重)、痩身願望、EC傾向(EC回避行動・EC強化行動)であった。重回帰分析の結果、痩身願望はEC回避行動(β = .427, p < .001, adjusted R² = .180)およびEC強化行動(β = .510, p < .001, adjusted R² = .258)の双方に有意な正の関連を示した。特に、EC強化行動に対して比較的強い関連が認められ、痩身願望の高い女性アスリートほど、自身の価値観と一致する情報を選択的に探索・強化する傾向が示された。以上の結果から、痩身願望の高い女性アスリートほど、減量や体型管理に関する情報へ積極的に接触するとともに、自身の価値観に一致する情報を選択的に受容しやすい可能性が示唆された。痩身に関する偏った情報環境は、不健康な食行動やLEAを助長する危険性があることから、女性アスリートに対する情報リテラシー教育や適切な栄養支援の必要性が示された。
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