Presentation Information

[03心-ポ-63]大学女子サッカー選手のアディショナルタイム得点時の心理状態に関する一考察

*Mitsugu Yasuda1 (1. Yamanashi Gakuin Univ. Faculty of Sport Science)
PDF DownloadDownload PDF
サッカーには負傷者の治療などのアクシデントが起き、プレーが中断した時間を補うために前半・後半それぞれの終了時に主審が追加するアディショナルタイム(以下AT)が存在する。守備側の試合終盤にみられる体力低下、攻撃側の積極的な選手交代により試合終了間際に得点が増加することが示されている(藤岩,2013;菅ら,1997)。さらに大学男子選手はATで得点する際、心理的に不安定な状態の中で、個々の選手が積極的に働きかけ、自チームは統制的に機能していることを明らかにしている(冨永ら,2020)。しかし、ATに女子選手の心理状態を検討した先行研究は見当たらない。そこで本研究ではTAに得点した大学女子選手3名(A選手:3試合3得点、B選手:1試合1得点、C選手:1試合1得点)に「試合中の心理状態診断検査(DIPS-D.2)」を試合後速やかに行い、自由記述内容を深掘りするためにインタビューを実施した。KH Coderで自由記述とインタビューで得た感想を分析した結果、各選手に偏りなく出現してた抽出語は「試合」「決める」であり、3選手はATで決める意気込みを示していた。一方、各選手に特徴的だった抽出語はA選手が「フォワード」「最後」「安心」「嬉しい」であり、点を取るポジションとして最後に役割が果たせたことへの安心感が表出していた。B選手は「多い」「点」「後半」であり、ミスが多く得点できない状況において疲労が蓄積している後半のATで力を振り絞っていた。途中出場のC選手は「状況」「意識」であり、チームが負けている状況でチャンスの時は足をしっかり振るいつも通りのプレーを意識していた。また、ATで疲労度が上がるにつれて3選手が「試合」「決める」で語っていた文脈は、「自分」「点」から「攻める」に変化していることがうかがえた。発表ではKH Coderによる計量テキスト分析で示された結果を議論したい。

Comment

To browse or post comments, you must log in.Log in