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[03心-ポ-65]特性不安と認知的柔軟性との関連競技経験による差異に着目した予備的検討

*Taiga Arii1, Koki Watanabe2 (1. Mukogawa Women's Univ., 2. Graduate School of Sport and Exercise Sciences, Osaka University of Health and Sport Sciences)
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本研究は,注意制御理論(Eysenck et al., 2007)で示される特性不安と認知的柔軟性の関係について,競技経験によってその関連が異なる可能性について探索的に検討することを目的とした.対象者は,大学生および大学院生16名(男性3名,女性13名)であった.認知的柔軟性の指標にはTrail Making Test(TMT)を用い,TMT-A(注意機能),TMT-B(認知的柔軟性や注意セットの切り替え),およびTMT B-A(単純処理速度統制した注意制御・認知的柔軟性に関わる追加的実行機能負荷)を算出した.また,特性不安,競技年数および競技レベルも測定した.分析には,Spearmanの順位相関係数を用いた.分析の結果,特性不安はTMT-BおよびTMT B-Aと有意傾向の負の相関関係を示した(B:r = -.451, p = .080,B-A:r = -.460, p = .073).一方で,TMT-Aとの関連は認められなかった.また,競技年数および競技レベルとTMT成績の間にも統計的な関連は認められなかった.さらに,特性不安とTMT-BおよびTMT B-Aとの関連について,競技継続状況に基づいてアスリート群(8名)および非アスリート群(8名)に分類し探索的に検討した結果,いずれの群においても統計的に有意な関連は認められなかった.これらの結果から,特性不安は注意機能ではなく,認知的柔軟性や注意セットの切り替えに影響をおよぼす可能性が示唆された.特に,高特性不安者ほどTMT-BおよびTMT B-Aの成績が短縮する傾向が認められたことから,不安に伴う認知的努力の増加や認知資源動員の影響が関与している可能性が考えられる.一方で,群別解析では同様の関連は認められなかったことから,特性不安と認知的柔軟性との関連については,今後さらに詳細な検討が必要であると考えられる.

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