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[競技スポーツ-A-08]アスリートセンタードコーチングにおける実践的なアプローチについての比較的検討(哲,コ)Kidmanと日本国内のACC論を構成する理論的背景に着目して

*Shin Ideue1 (1. Nippon Sport Science Univ.)
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コーチ育成において、アスリートセンタードコーチング(ACC)は、国際的に市民権を得た概念である。実際にACCは数多くのスポーツ団体で育成の基盤として掲げられる。ACCが国際的に認められる要因のひとつとして、概念がもつ倫理的な価値があげられる。これは日本スポーツ協会が、プレーヤーズセンタードを暴力やハラスメントなどあらゆる反倫理的行為を排除するための考え方として示していることからも見て取れる(JSPO,2019)。このように、ACCが倫理的な課題に対処し得る概念として位置づくのは、従来の権威的で成果を重視するコーチセンタードなコーチングと対極に位置して、全人的な成長と、自律性、および内発的動機づけを重視するからである。こうして倫理的側面においてACCは有用な概念として確立されるのだが、他方、実践的なアプローチに目をむければ、ACCは方法論的な課題を抱えている。前述のとおり自律性を重視するACCでは、アスリートの気づきや意思決定を促す質問をアプローチの主要な構成要素として位置づける。では、ACCにおいて、指示的なアプローチはどのようにしてACCに位置づくのだろうか。この問いに対してKidman(2010)はアスリートのニーズに応えることが前提であると述べ、指示がニーズに応えるのであれば、それを許容するという姿勢をとる。しかし、この説明からは指示をACCに位置づけるための理論的根拠は十分には示されない。というのも、Kidmanは指示がアスリートのどのようなニーズに応えるかを説明していないからだ。そこで本発表では、KidmanのACCにおけるアプローチ側面で生じる課題を解消することを目的とする。課題の解消に向けて、本発表では伊藤を中心として国内で展開されるACC論で用いられる、4C'sや自己決定理論といった理論を援用することで、アプローチ面における理論的明確さを示すことを試みる。

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