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[09コ-ポ-14]オープンスキルスポーツにおけるAI搭載カメラシステムを用いた遠隔コーチングの実践的課題に関する研究
*Hideaki Takai1 (1. Nippon Sport Science Univ.)
一部の国や地域で選手は、専門競技のコーチから直接指導・助言を受ける機会が限られている。その対策として期待される方法が、AI搭載カメラシステムを用いた遠隔コーチングである。しかし、その実践方法やその有効性については、十分な知見が蓄積されているとはいえない。そこで、本研究においてはオープンスキルスポーツを対象とし、AI搭載カメラシステムを用いた遠隔コーチングにおける実践的課題を明らかにすることとした。本研究の遠隔コーチングは、2026年1月中旬に約2時間の練習で実施された。遠隔コーチングを受ける選手は、中学生の男性32名(13.44±0.91歳)であった。なお、遠隔コーチングを提供するコーチは、大学生の男性2名(20.00±1.41歳)であった。遠隔コーチングの実践的課題を抽出するため、選手には練習後に調査用紙の質問項目に対して回答を求めた。質問項目は、楽しさ、難しさ、状況判断、課題発見、コミュニケーション、指示の明確さ、考えの伝達などの10項目(5件法)と、遠隔コーチングの有効性と困難さを確認する2項目(自由記述)から構成された。その結果、選手は「指示の明確さ」「楽しさ」「自己課題の発見」の質問項目で高く評価したが、「指導者への考えの伝達」の質問項目で低く評価した。自由記述による質的データをみると、選手は戦術ボードの活用や外部のコーチの知見を肯定的に評価したが、音量不足・音声遅延といった音声配信の技術的な課題および身体的実演を求める声が顕著であった。AI搭載カメラシステムを用いた遠隔コーチングは、コーチング機会の拡大と戦術的理解の促進に有用であることがうかがえる。今後は、音声環境の整備、選手の発話を促すコーチング設計、対面コーチングとのハイブリッド運用を通じ、実効性のさらなる向上が期待できるだろう。
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