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[09コ-ポ-18]ラートの等速直転を実現する卓越競技者の姿勢調整

*Aya Horiguchi1, Yusuke Koshimizu2, Akifumi Kijima1 (1. Faculty of Education, University of Yamanashi, 2. Graduate School of Medicine, University of Yamanashi)
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食卓で使う箸から、バット・ラケットなどの打具、自転車に至るまで、ヒトはさまざまな道具を使いこなし生活している。ラート(Rhönrad)は、全身を回転させて地面を移動する器具であり、その操作技術で美しさを競う競技でもある。身の丈を超えるラートを乗りこなすには、他の身近な道具と同様、ラートの物理特性に適応するように自身の姿勢を調節せねばならない。本研究では、卓越した競技者の試技を解析し、輪の中心から競技者の全身重心に向かう位置ベクトルを一定に維持しながら等速度で回転移動するメカニズムを解析した。
 解析にあたり、世界選手権優勝レベルの競技者に2回転の直転試技を課した。輪を4等分する点および競技者の身体を15セグメントに分割する各関節点、それぞれにマーカーを添付し、前方正面からビデオ撮影を行った(iPhone16、30Hz)。得られた映像をPC上のアプリケーション(Frame Dias-IV)でデジタイズし、2次元DLT法を用いて実空間座標値へと変換した。この値に4次のローパスbutterworth型フィルタ(遮断周波数 6 Hz)を適用し、時系列データを得た。
 同様の手続きで解析した初学者の動作では、ラートの角速度が時間とともに変動していた。対して熟練競技者では、反動をつけて輪が周り出してから停止の準備に入るまで、ほぼ一定の角速度で回転していた。このとき競技者は、輪の中心に対して自身の全身重心を一定の位置関係に維持していた。この秩序は、競技者が輪の物理特性を身体で理解し、360度回転する自身の姿勢を輪の状態に合わせて調整し続けることで実現されていると考えられる。当日は、先行研究(御手洗、2003)を参考にこの秩序を再現する力学系モデルを示し、斜転をはじめとするより複雑な動作解析への展望を示したい。

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