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[09コ-ポ-32]ベンチプレスにおける速度基準プロトコルの速度低下率と蓄積疲労との関係最大速度低下に基づく許容セット数の検討
*Rikiya SUNAKAWA1, Rena Taira2 (1. University of the Ryukyus, 2. Graduate School, Nippon Sport Science University)
Velocity-based training(VBT)は挙上速度に基づき負荷を調整することで,日々のコンディションに応じた至適負荷での実施を可能とする方法である.特に,設定した速度低下率(Velocity loss cutoff:VLC)に達した時点でセットを終了する方式は,過剰な疲労を抑制しつつ一定の刺激を得られる点が特徴である.しかし,VBTにおけるセット数増加が蓄積疲労に及ぼす影響は十分に検討されておらず,ベンチプレスにおける許容セット数も明らかでない.本研究は,中強度(0.60–0.70 m/s)および高強度(0.45–0.55 m/s)条件において,異なるVLC(10%・30%)を用いた場合のセット数増加に伴う挙上速度,パワー,反復回数,主観的運動強度(RPE)の変化を検討し,過剰な疲労の干渉を受けない許容セット数を明らかにすることを目的とした. 運動習慣を有する男子大学生32名を対象にベンチプレスを実施し,各条件で8セットを行った.リニアポジショントランスデューサにより挙上速度およびパワーを測定し,各セット終了時にRPEを聴取した.その結果,VLC10%では中強度で8セットを通じて速度・パワーの低下はみられず,高強度では4セット目以降に有意な低下が生じた.一方,VLC30%では中強度で2セット目,高強度で3セット目以降に速度・パワーの低下,反復回数の減少,RPEの増大が認められた.さらに,1セット目に対する最大速度の低下率は,有意な低下が生じたセットで概ね6~8%であった.以上より,VLCが大きいほど疲労が早期に出現し,セット間の最大速度低下率を指標とすることで許容セット数を個別に処方できる可能性が示唆された.
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