Presentation Information
[07発-ポ-13]男児の疾走能力発達PHV年齢前後の事例における縦断的変化
*Kohei Yonemaru1, Tomoya Hirano2, Ryu Nagahara2 (1. Graduate School of Physical Education, National Institute of Fitness and Sports in Kanoya, 2. National Institute of Fitness and Sports in Kanoya)
本研究では,発育に伴う疾走能力の発達過程において,身長増加速度が最大となるPeak Height Velocity(PHV)年齢を基準に,その前後で疾走能力および疾走動作がどのように変化するかを縦断的に明らかにすることを目的とした.対象は,同一被験者を2年間にわたり2か月ごとに測定した男児4名とし,PHV年齢前2名およびPHV年齢後2名を分析対象とした.対象者には50 m全力疾走を行わせ,長走路フォースプレートシステム(テック技販,1000 Hz)により地面反力を計測し,時空間変数および地面反力変数を算出した.また,マーカーレスモーションキャプチャシステム(Theia3D,Theia)を用いて26–34 m区間の疾走動作を撮影し,下肢関節角度および角速度を算出した.年齢に伴う各変数の変化を検討するために,ピアソンの積率相関係数を算出した.その結果,PHV年齢前の2例では,疾走速度と年齢との間に有意な相関関係は認められなかった.一方で,1例ではステップ長の増加とステップ頻度の低下が認められた.また,両例ともに,接地時間が増加,離地後の膝関節最大屈曲角速度および支持脚の膝関節最大伸展角速度が低下した.これらのことから,PHV年齢前では,支持脚伸展動作および遊脚回復動作の減速が,接地時間が増加傾向,ステップ頻度の低下や疾走速度の停滞に関連する可能性が示された.一方,PHV年齢後の2例では疾走速度が向上し,1例ではステップ長の増加および接地時間の短縮が認められた.さらに,同一例では離地後の膝関節最大屈曲角速度および支持脚の膝関節最大伸展角速度が増加した.これらのことから,PHV年齢後では,身体形態の発育に加え,遊脚回復動作の高速化により遊脚の前方スイングが促進され,ステップ長の増加や疾走速度向上に関与する可能性が示された.
Comment
To browse or post comments, you must log in.Log in
