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[07発-ポ-25]幼児の運動遊び指導における熟練指導者の指導観の構造半構造化インタビューによる質的研究
*Hiroyuki Miyata1,2, Koya Suzuki2 (1. Sendai Univ., 2. Juntendo Univ.)
現代の子どもの身体活動量の低下が指摘され、幼児期からの適切な運動遊び指導の重要性は高まっている。指導者の存在は子どもの運動経験の質を左右するが、熟練指導者が子どもの発達のためにどのような指導観を有しているかを質的に明らかにした研究は少ない。幼児体育指導者の指導観を量的に検討した先行研究は存在するが、幼児の運動遊び指導に精通した指導者を対象とした質的研究は見当たらない。そこで本研究は、指導観の構造を解明することを目的とした。本研究は、スポーツ庁委託事業、令和4年度「幼児期からの運動習慣形成プロジェクト」の調査の一環として実施した。各自治体より推薦を受けた幼児の運動遊び指導者14団体20名を対象に、Zoomを用いた半構造化インタビュー(90〜120分)を実施し、逐語記録をもとに、帰納的カテゴリー分析を行った。分析の結果、5つの大カテゴリーが抽出された。【Ⅰ】楽しさを核とした指導理念、【Ⅱ】全人的発達を見通した指導観、【Ⅲ】主体性を引き出す指導技術、【Ⅳ】発達段階に応じた個別対応、【Ⅴ】運動の日常化を支える連携実践、である。全指導者に共通して、楽しさへの志向・スモールステップによる個別支援・保育者および保護者を巻き込む連携実践が確認された。熟練指導者の指導観の核心は「楽しさ」を起点とした内発的動機づけの育成にあり、身体・非認知能力・社会性を包括する全人的発達への長期的視野が共通して認められた。指導技術としては、子どもが「気づいたらできるようになっていた」と感じる主体性を引き出す工夫が特徴的であった。保育者の専門性支援やICT活用を通じた保護者へのアプローチなど、環境全体への働きかけが運動の日常化に寄与していることが示唆された。本知見は、保育者養成および指導者研修の充実に向けた基礎的資料として意義を有する。
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