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[02社-口-05]2歳児のMoffn遊びにおける身体—空間—関係生成の研究
*Kazumi Shimizu1 (1. Keiai Junior College)
本報告では、包帯生地でつくられたボール「moffn」を用いた2歳児の自由遊びを観察し、身体的遊びがどのように生成されるのかを明らかにすることを目的とする。従来のボール遊び研究では、投球技能や運動能力の発達評価が中心となってきた。一方、本報告では、遊びを技能獲得としてではなく、身体・モノ・空間・他者関係が相互に組織化される過程として捉え、検討していく。対象は保育施設の2歳児とし、自由遊び時間にmoffnを複数配置した環境を設定している。活動場面を固定カメラで撮影し、子どもの移動、視線、接近、模倣、笑い、衝突回避などをエピソード記述および相互行為分析によって検討する。また、保育者の声かけや位置取り、身体的同調にも着目し、保育者を単なる援助者ではなく、「遊びの場を変形する身体的存在」として位置づける。分析対象を個人行動ではなく、「子ども—moffn—保育者」の相互作用場面とする。縄田(2020)は、幼児期のボール遊びにおいて、ボールの大きさや自由度の高い環境設定が多様な身体動作を引き出すことを指摘している。また、moffnを用いた運動遊びの研究(松山,2026)では、4歳児において投距離の向上に加え、「ボールを怖がらない」「多様な投げ方が生じる」といった特徴が報告されている。「軽い」「柔らかい」「当たっても痛みが少ない」というmoffnの素材特性が、子どもの身体運動や遊びへの参加のあり方に影響していることが考えられる。保育の基本的考え方として「人間の生活や発達は周囲の環境との相互関係によって行われる」(内閣府,2014)ことを踏まえると、遊具の素材や形状は単なる道具的条件ではなく、身体運動や関係形成を媒介する環境要因として位置づけることができる。本報告では、moffnを媒介として生じる2歳児の身体運動の連鎖や相互作用に着目することで、幼児期における身体的遊び論の検討を試みる。
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