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[13ア-ポ-09]パラアスリートにおける上肢プッシュパワー発揮特性の検討
*Mai Kameda1, Noriko Hakamada1, Takeo Matsubayashi1 (1. Japan Institute of Sports Sciences)
本研究は、パラアスリートを対象に、異なる速度条件における上肢プッシュパワー発揮特性の性差を検討することを目的とした。対象者は、パラアスリート44名(男性23名、女性21名)であった。上肢プッシュパワーテストは、異なる速度条件下で実施した(メディモ社製)。テストは、座位姿勢にて肘関節を屈曲した状態から伸展動作を行うものとした。測定速度は、0.6m/s、0.7m/s、0.8m/s、0.9m/s、1.0m/sの5条件とし、各速度で2回ずつ実施した。各速度における個人の代表値には、2回の試技で得られたパワー値の高い値を用いた。最大パワーは、5条件で得られた代表値の中で最も高い値とした。また、最大パワー出現時の速度を同定した。さらに、各速度のパワーを個人の最大パワーで標準化し、%Pmaxを算出した。各速度のプッシュ力を用いて、力–速度関係を一次回帰し、推定最大力(F0)、理論最大速度(v0)、力–速度関係の傾き(slope)を算出した。これらの変数において、性差があるかを検討した。%Pmaxについては、性別×速度の二要因混合分散分析を用いて、速度に伴う相対的なパワー発揮のパターンに性差があるかを検討した。その結果、最大パワー、各速度におけるパワーおよび最大パワー出現時の速度は、男性が女性よりも有意に高値を示した(p<.01)。%Pmaxについては、性別×速度の交互作用が認められ(p<.001)、速度に伴う相対的な発揮パターンに性差がみられた。平均%Pmaxは、女性では0.7m/s、男性では0.8m/sで最も高かった。男性のF0およびv0は、女性よりも有意に高値を示した(p<.001)。slopeは、男性でより負の値を示した(p<.001)。以上より、男性は女性よりも高い上肢プッシュパワーの発揮能力を有し、さらに最大パワーを発揮できる速度域が女性よりも高速度域にある可能性が示された。
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