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[13ア-ポ-12]パラアルペンスキー選手における高地順化の効果に関する事例的検討
*Kei Hatano1,2, Noriko Hakamada1, Yusuke Ishige1 (1. HPSC. JISS., 2. Jichi Med. Univ.)
【背景】パラアルペンスキー競技では競技練習や国際レースが高所環境で実施されることが多く、急性高山病の予防を目的として高地順化を行う場合がある。常圧低酸素環境への曝露は高地順化をもたらす方法として知られているが、障害特性の違いがその効果に及ぼす影響については十分に明らかではない。【目的】座位および立位のパラアルペンスキー選手を対象に高地順化を実施し、生理学的応答を事例的に検討した。【方法】男女パラアルペンスキー選手4名(座位3名、立位1名)を対象に、4〜5日間の常圧低酸素室でのトレーニングおよび宿泊を実施した。トレーニング時の酸素濃度は標高3600m相当(約13.4%O2)、宿泊時は2500〜3000m相当(約15.4〜14.5%O2)に設定した。トレーニングは自転車、上肢ペダル、スキーのエルゴメータを用いて90分間、1〜2回/日実施し、乳酸閾値(2mmol/L)時の脈拍数(HR)を維持する強度とした。パルスオキシメータを用いて起床時および運動時のHRと動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定した。【結果】立位選手では、起床時HRおよびSpO2は2日目にそれぞれ最高値(58 bpm)および最低値(88%)を示した後、最終日にはHRが42 bpmまで低下し、SpO2は92%まで増加した。また、運動時SpO2は80%から85%へ増加した。一方、座位選手は、3名とも起床時HRが1日目と比較して最終日に増加傾向を示したが、起床時SpO2は無変化、増加、低下とそれぞれ異なる変化を示した。また、運動時SpO2に顕著な変化はなかった。【結論】立位選手では、HR低下とSpO2増加が生じ、短期間の常圧低酸素環境への曝露による高地順化を示唆する応答が確認された。一方、座位選手では高地順化を示唆する応答は確認されず、低酸素曝露に対する生理学的応答には障害特性による違いが存在する可能性が示唆された。
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