Presentation Information
[スポーツ文化-SA-2]Various Aspects of Resilience in Sports Practice for People with Disabilities
*Masahiro Kawanishi1 (1. Faculty of Health and Sport Science, Doshisha University)
<演者略歴>
同志社大学スポーツ健康科学部准教授。神戸医療福祉大学、びわこ成蹊スポーツ大学を経て2017年から現職。専門は障害者スポーツ論・障害学。障害者スポーツ実践における障害者・健常者の関係性、障害者のスポーツ参与と障害認識の関係性、障害者アスリートのキャリア形成等の研究に従事している。
同志社大学スポーツ健康科学部准教授。神戸医療福祉大学、びわこ成蹊スポーツ大学を経て2017年から現職。専門は障害者スポーツ論・障害学。障害者スポーツ実践における障害者・健常者の関係性、障害者のスポーツ参与と障害認識の関係性、障害者アスリートのキャリア形成等の研究に従事している。
障害者スポーツに関する「レジリエンス」の議論については、わずかではあるがスポーツ社会化研究においてその蓄積がみられる。「レジリエンス」への直接的な言及はなされていないものの、障害のある個人がスポーツとどのように出会い、競技を継続する中で「障害」をどのように克服したのか(「障害」の受傷からの回復)について、スポーツによる/への社会化の視点から論じられている。これらの知見は障害者のスポーツ参加プロセスを検討するうえで有意義なものである一方で、ここでの「障害」は「個人モデル(医学モデル)」を前提として、インペアメント(心身の医学的な欠損・損傷)が焦点化されており、「障害者というカテゴリーを構築し障害者を排除してきた『近代』のイデオロギーを強化するものとなってはいないだろうか」という高橋(1999)の指摘にみられるように、障害の解消や克服を個人のみに帰責することで、意図せず障害者を取り巻く様々な社会的障壁が不可視化されてしまうのではないだろうか。また、障害のあるアスリートに対して、「障害を乗り越えて~」という言説がみられるが、果たして当事者自身の抱える「障害」が完全に無化されるという状況はありうるのだろうか。
以上の問題関心から、本報告では障害の「社会モデル」の視点から、各種障害者スポーツ実践において、「障害」がどのように経験され、それらが「レジリエンス」の獲得/喪失にどのような影響を及ぼすのかについて検討していく。具体的な事例として、障害者スポーツ特有のルールと障害認識の関係性や、健常者の参加が増加している車椅子スポーツにおける障害者・健常者の関係構築等を取り上げ、他者や集団との接点における「障害」の位相や、スポーツという場において「障害」がどのように相対化されるのかについて検討し、障害当事者にとっての「レジリエンス」の生成過程について議論していきたいと考えている。
以上の問題関心から、本報告では障害の「社会モデル」の視点から、各種障害者スポーツ実践において、「障害」がどのように経験され、それらが「レジリエンス」の獲得/喪失にどのような影響を及ぼすのかについて検討していく。具体的な事例として、障害者スポーツ特有のルールと障害認識の関係性や、健常者の参加が増加している車椅子スポーツにおける障害者・健常者の関係構築等を取り上げ、他者や集団との接点における「障害」の位相や、スポーツという場において「障害」がどのように相対化されるのかについて検討し、障害当事者にとっての「レジリエンス」の生成過程について議論していきたいと考えている。
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