Presentation Information
[合同-S-3]Communities and Governance Supporting the Professional Development of Health and Physical Education Teachers
*Masashi Asakura1 (1. University of Tsukuba)
<演者略歴>
筑波大学人間系准教授、博士(体育科学)、専門は体育・スポーツ経営学、教師教育学。保健体育教師および一般教師の認識に関する理論的・実証的研究をはじめ、教員の専門性と専門職性に関する研究を行っている。
筑波大学人間系准教授、博士(体育科学)、専門は体育・スポーツ経営学、教師教育学。保健体育教師および一般教師の認識に関する理論的・実証的研究をはじめ、教員の専門性と専門職性に関する研究を行っている。
学校体育は体育科・保健体育科の教科指導だけではなく、体育的行事や自由時間、運動部活動などの体育事業から成る学校教育のサブシステムとして、顕在的・潜在的に機能してきた。保健体育教師は、教科体育と教科外体育との相互関係を軸に、これらの学校体育事業を総合的にマネジメントする教員でもある。ゆえに保健体育教師の力量形成の課題は、運動・スポーツの指導者としてはもちろん、経営管理者としての「質」を教師自身が「変化」させていくための発達支援システムを追究することといえる。本報告では、そこにどのような課題と解決の方途が考えられるかを提示したい。
まず、教師の「質」と「変化」に関する議論は、「力量」「資質」「能力」「職能」「専門性」等と「形成」「向上」「成長」「発達」等とが掛け合わされることによる、概念の錯綜状態に直面している。力量形成をはじめとして、これらの概念を用いる妥当性が検討されなければ、自ずとそのための方策も曖昧になってしまう。これらの概念的検討には、保健体育教師の職務の性質と社会的役割を捉え直すことが必須である。
さらに以上の「質」と「変化」を個々の教職志望者と教師に帰属させ、そのための意欲や努力を個人に求めることにも慎重さが求められる。その意味で、経験を積み上げ成長していくストイックな「学び続ける教師像」とその関連施策には課題がある。「新たな力量形成」は、教師の個人化に抗するコミュニティを基盤に据えたシステムとして構想されるべきである。
そして何より、個々の機関(行政・学校・大学など)が、多様化・複雑化する課題の一つ一つに一対一対応で方策を講じることの限界が露呈しつつある。「あれもこれも」と必要な「力(ちから)」をリストアップしていく、加算主義的力量形成システムを抜本的に改革することは可能なのか。本報告では、そのための論理と方策を保健体育教師の養成・研修ガバナンスの視点から検討したい。
まず、教師の「質」と「変化」に関する議論は、「力量」「資質」「能力」「職能」「専門性」等と「形成」「向上」「成長」「発達」等とが掛け合わされることによる、概念の錯綜状態に直面している。力量形成をはじめとして、これらの概念を用いる妥当性が検討されなければ、自ずとそのための方策も曖昧になってしまう。これらの概念的検討には、保健体育教師の職務の性質と社会的役割を捉え直すことが必須である。
さらに以上の「質」と「変化」を個々の教職志望者と教師に帰属させ、そのための意欲や努力を個人に求めることにも慎重さが求められる。その意味で、経験を積み上げ成長していくストイックな「学び続ける教師像」とその関連施策には課題がある。「新たな力量形成」は、教師の個人化に抗するコミュニティを基盤に据えたシステムとして構想されるべきである。
そして何より、個々の機関(行政・学校・大学など)が、多様化・複雑化する課題の一つ一つに一対一対応で方策を講じることの限界が露呈しつつある。「あれもこれも」と必要な「力(ちから)」をリストアップしていく、加算主義的力量形成システムを抜本的に改革することは可能なのか。本報告では、そのための論理と方策を保健体育教師の養成・研修ガバナンスの視点から検討したい。
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