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[05バ-KL-1]General Mechanisms and Interindividual Differences in Jumping Higher in Humans

*Natsuki Sado1 (1. University of Tsukuba)
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<演者略歴>
2019年3月に東京大学大学院で博士(学術)を取得。2016年4月学術振興会特別研究員(DC1)、2019年4月早稲田大学スポーツ科学学術院 助教(任期付き)を経て、2021年1月より現職の筑波大学助教。
垂直跳のような両下肢での伸展動作で跳躍する他の動物とは異なり、ヒトは助走を伴う片脚跳躍で最も高く跳躍することができる。歩行・走行の延長線上にあるこの動作様式は、常時直立二足歩行を行うヒトに固有である。演者らは、助走を伴う片脚跳躍には両下肢伸展動作とは異なるヒト特有のメカニズムが内在し、その解明がヒト身体運動パフォーマンスの理解に繋がると推察して研究を行ってきた。
 演者らはまず、解析手法を整備し、身体セグメントの回転によって生じる特定方向への質量中心の移動に有効なエネルギーを定量評価する手法を提案した。この手法に基づき、助走からの片脚跳躍では、下肢関節の伸展作用に依存しない「非伸展動作」(踏切大腿と下腿の前方回転による水平運動エネルギーからの変換、遊脚の振り込み、骨盤の挙上)が、総獲得有効エネルギーの半分以上(59%)を担っていることを明らかにした。加えて、走高跳で用いられる曲線助走は、直線助走よりも大きな質量中心高の獲得を可能にするが、これは関節トルクや関節正仕事の増大を伴わず、踏切初期姿勢の変化を介した「水平運動エネルギー変換の促進」によって実現されることを解明した。
 パフォーマンスの個人差を決定する要因を検証したところ、踏切脚の大腿および下腿の動作は最も有効エネルギーを獲得するものの(36%、34%)、それぞれ単独では総獲得量と有意な相関を示さず、両者の貢献度間には強い負の相関関係が認められた。一方、胸部や踏切脚足部による相対的に小さい有効エネルギー獲得(11%、4%)が、総獲得量と有意な正の相関関係を示した。「各セグメントの貢献の大きさが、必ずしもパフォーマンスの個人差を説明する指標にはならないこと」が明らかになり、「貢献の大きいセグメントがパフォーマンスそのものではなく、『個人固有の戦略』を反映する」一事例が示された。本発表では、ヒトの身体能力を理解・開発する上でのこれら一連の研究成果の含意を議論したい。

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