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[03心-口-06]個人競技における対人間エントレインメント効果の検討スプリントレースにおける歩調に着目して

*Hiroaki Furukawa1, Kazutoshi Kudo2 (1. Kyoto Institute of Technology, 2. The University of Tokyo)
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アスリートは自己の身体を操作し、パフォーマンスの最大化を試みる一方で、様々な要因により、意図せず外界の影響を受けてしまうことがある。その1つとして、周囲の他者との相互作用の影響がある。例えば、短距離走者の歩調が、近くの走者の歩調に引き込まれることがある(エントレインメント効果)。しかしこの効果は、これまで世界記録や日本記録が誕生した短距離レースの映像分析により事例的に検討されてきたが、いずれもサンプルサイズ(単一レースの2人のみ)や映像の時間解像度(約30 frame/s:fps)の問題から反論を呼び、走競技場面でその効果が存在すること自体に明確な証拠が得られていない。本研究では、2025年世界陸上競技選手権大会で撮影した男子100mレースの準決勝・決勝計4レースにおける全選手の映像(120fps)を対象に、エントレインメント効果の検証を行った。レース映像から、各選手のステップのタイムスタンプを目視で検出し、隣接したレーンを走る各2人ペアのステップの相対位相を算出した。相対位相の出現頻度の局在性や、相対位相の時系列を基に、各ペアの同期性を評価した。その結果、同期の発生を示唆する相対位相分布がみれらた一方で、同期の発生がみられないペアも多く観察された。この結果は、短距離レース場面におけるエントレインメント効果の存在を示唆する一方で、その効果が個人差や状況に依存する可能性を示唆している。発表では、同期を生じさせる知覚情報や同期とパフォーマンス(フィニッシュタイム)の関連も含めて議論する。

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