Presentation Information
[生涯スポーツ-SA-2]Policy Issues Concerning the Guarantee of Access to SportToward the Realization of a Lifelong Sport Society
*Nobuko Hibino1 (1. Toin University of Yokohama)
<演者略歴>
ラフバラ大学スポーツ・レジャー政策研究科修了。博士(スポーツ政策学)。桐蔭横浜大学スポーツ科学部教授。中央競技団体のmainstreamingに関する研究、政策過程の研究に従事。日本体育・スポーツ政策学会理事。日本サッカー協会サステナビリティ・リスペクト委員会委員/アクセス・フォー・オールWGリーダー 他
ラフバラ大学スポーツ・レジャー政策研究科修了。博士(スポーツ政策学)。桐蔭横浜大学スポーツ科学部教授。中央競技団体のmainstreamingに関する研究、政策過程の研究に従事。日本体育・スポーツ政策学会理事。日本サッカー協会サステナビリティ・リスペクト委員会委員/アクセス・フォー・オールWGリーダー 他
生涯スポーツ社会の実現には、誰もがスポーツを楽しみ挑戦できる条件が整備されることが求められる。しかし我が国では、女性、障害者以外にも、スポーツをする機会、観戦に行く機会、スポーツ現場で仕事をする機会等も含め、機会の格差が問われている。平等や公正について、昨今、本学会でも議論がなされてはいるところであるが、イギリスでは1980年代にはこれらの概念は検討され、2000年代初期にはスポーツ政策文書にも示されている。こうした背景を踏まえると、我が国はそもそも現状に気づき、分析する力、それを落とし込む仕組みが弱いのではないか。つまり、何がその気づきを妨げているのかを問うべきであろう。
ヨーロッパでは、スポーツ活動への参加機会の拡大は簡単には実現できるものではないとの視点から、スポーツ参加の機会が十分にデリバリーされていない人々に対し機会を保障する仕組みを創る積極的な動きが近年みられる。たとえばヨーロッパのクラブでは、障害者は障害があるからスタジアムに来場しないとするのではなく、スタジアムに足を運べる仕組みを構築する動きがある。その仕組みづくりの裏付けになるものとして、様々な研究も報告されている。Giulianotti(2005)は、スポーツ政策は社会政策であると論じている。Oliver(1990)は障害は社会がつくると指摘する。これらの論に依拠し、スポーツの機会にアクセスできていない人の視点に立つと、参加機会へのアクセスの難しさは社会側にあると考えられる。
換言すれば、スポーツの機会にアクセスすることが難しい人にとっては個人の問題ではなく、スポーツ界側にある課題こそが失敗でもあるといえよう。その仕組みづくりがなされない限り、生涯スポーツの実現は難しいと考えられる。本発表では、スポーツ政策学の立場から、スポーツ界における課題を成功に導く政策とそれを実現できる仕組みづくりをセーフガーディングやガバナンスをキーワードに検討したい。
ヨーロッパでは、スポーツ活動への参加機会の拡大は簡単には実現できるものではないとの視点から、スポーツ参加の機会が十分にデリバリーされていない人々に対し機会を保障する仕組みを創る積極的な動きが近年みられる。たとえばヨーロッパのクラブでは、障害者は障害があるからスタジアムに来場しないとするのではなく、スタジアムに足を運べる仕組みを構築する動きがある。その仕組みづくりの裏付けになるものとして、様々な研究も報告されている。Giulianotti(2005)は、スポーツ政策は社会政策であると論じている。Oliver(1990)は障害は社会がつくると指摘する。これらの論に依拠し、スポーツの機会にアクセスできていない人の視点に立つと、参加機会へのアクセスの難しさは社会側にあると考えられる。
換言すれば、スポーツの機会にアクセスすることが難しい人にとっては個人の問題ではなく、スポーツ界側にある課題こそが失敗でもあるといえよう。その仕組みづくりがなされない限り、生涯スポーツの実現は難しいと考えられる。本発表では、スポーツ政策学の立場から、スポーツ界における課題を成功に導く政策とそれを実現できる仕組みづくりをセーフガーディングやガバナンスをキーワードに検討したい。
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