講演情報

[1A07]燃料デブリの性状把握のための分析・推定技術の開発(2)アクティブ中性子法開発

*藤 暢輔1、前田 亮1、米田 政夫1 (1. JAEA)

キーワード:

アクティブ中性子法、福島第一原子力発電所、非破壊測定、核燃料物質、廃止措置

本報告は、燃料デブリ仕分けに用いる非破壊測定候補技術である2つのアクティブ中性子法:高速中性子直接問いかけ法 (FNDI法)および高速核分裂中性子同時計数法 (FFCC法) の適用性評価結果である。FNDI法は熱化された中性子による核分裂反応を利用する測定法であり、核分裂性物質の総量のほか、試料の内容物の情報を含む中性子減衰時間が得られる。FFCC法は、高速中性子による核分裂反応を利用して、ウラン総量を測定する手法であり、中性子吸収材の影響を受けにくいという特長がある。モンテカルロ計算コードPHITSおよびMVPを用いて両手法によるデブリの測定を模擬したところ、FNDI 法は中性子吸収材を含むデブリの測定が困難であるものの、得られる中性子減衰時間が FFCC法の補正に使える可能性があること、FFCC法は中性子吸収材を含むデブリでも測定可能であることなどが分かった。

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