講演情報

[1G12]宇宙原子力に関する規制動向及び課題(2)宇宙原子力利用における米国の検討状況

*佐藤 郁也1、川合 康太1、八木 伸太郎1、冨永 大樹1 (1. 三菱総研)

キーワード:

宇宙原子力、マイクロ炉、規制、許認可、輸送

米国では宇宙原子力技術の研究開発と並行して、宇宙空間における原子力技術の安全な利用に向けて、原子力システムを搭載した宇宙船の打ち上げに係る許可プロセス・要件を策定している。2019年に発出された宇宙原子力システムを搭載した宇宙船打ち上げに係る大統領覚書(NSPM-20)では、安全ガイドラインや審査プロセスを更新・策定するとともに、安全性のレビュー等を行う省庁間原子力安全審査委員会(INSRB)の設置を要請している。本研究では、これら米国における宇宙原子力利用に向けた枠組み形成の動向を調査・整理した。打ち上げに関する審査プロセスについて確立されつつある一方、宇宙空間での輸送や月面への設置・運用に係る枠組み、審査プロセス等については未だ議論の途上にある。そのため、打ち上げ、及びそれ以降の運用も含め、宇宙用原子力システムに想定される審査プロセス・要件を分析した。

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