講演情報

[1G13]宇宙原子力に関する規制動向及び課題(3)宇宙原子力に係る現況と今後の課題整理

*川合 康太1、佐藤 郁也1、八木 伸太郎1、冨永 大樹1 (1. 三菱総研)

キーワード:

宇宙原子力、マイクロ炉、規制、許認可

本発表では、シリーズ発表の1) 地上用途SMR・マイクロ炉の開発・規制動向、2) 宇宙原子力利用における米国の検討状況の結果を踏まえ、宇宙での原子力利用を原子炉製造、地上輸送、打上げ、設置、起動・運用の5つのフェーズに分解し、それぞれのフェーズにおいて想定されるプロセス・要件を整理した。原子炉製造、打上げに関しては、具体的な議論が進められている一方、地上輸送、設置、起動・運用については、現時点で議論が進んでおらず、今後の動向が期待される。日本においては、令和5年度補正予算分の宇宙戦略基金の技術開発テーマとして、半永久電源システムが言及され、原子力技術の知見を活用する方針が示されたものの、日本での具体的な宇宙原子力利用のマイルストーン等は明らかになっていない。米国での議論動向などを注視していくことは重要であり、半永久電源システムの社会実装の際にも参考になると考えられる。

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