講演情報

[1M04]PWR 1次冷却水のpH調整剤としての水酸化カリウムの適用性評価(1) カラム通水試験によるカリウム・リチウム共存環境のpH制御法の検討

*村上 元規1、中野 佑介2、杉野 亘2、向井 洋介1、志水 雄一1、石原 伸夫1 (1. 三菱重工業株式会社、2. 日本原子力発電株式会社)

キーワード:

加圧水型原子炉、水化学、KOH、LiOH、pH管理、イオン交換樹脂、カラム通水試験

PWR 1次冷却水には、pH調整剤として同位体(7Li)を濃縮した高価な同位体濃縮LiOHが使用されている。同位体濃縮LiOHの生産国が限られており、調達費用の高騰などの理由から、代替剤としてKOHを検討する動きが世界的にある。KOHを実機に適用した場合、系統内の陽イオンは、KとLi(Bへの中性子照射により生成)の2成分となる。本研究では、KOH適用時のカチオン濃度制御法検討に向けた初期検討として、現行の陽イオン脱塩塔の運用条件において、系統内のLi濃度(残留Li量)を簡易評価することを目的とした。カラム通水試験により、混床樹脂におけるLiおよびKの選択係数を取得した上で、それを用いたエクセルベースの簡易計算により、残留Li量の経時変化を試算した。

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