講演情報

[1M14]PEM方式の代替回収技術の開発(3) ワイヤ・ソーによるPEM容器の開封の技術的実現性

*川久保 政洋1、沖原 光信2、郷家 光男2、坂本 嵩延2、根本 浩史1、小林 正人1 (1. 原環セ、2. 清水建設)

キーワード:

高レベル放射性廃棄物、地層処分、回収技術、開封作業、ワイヤ・ソー

ワイヤ・ソーはダイヤモンドビーズを付けたワイヤに一定の張力をかけながら高速で回転させることで対象を切断する方法で、複雑な形状や大断面の切断が可能である。ワイヤ・ソーの切断能力は単位時間当たりに生じる断面積[cm2/min]で表され、切断対象の切断位置による断面積をこの値で除すことで、切断に要する時間が推定できる。湿式・乾式ともに数十cm2/min程度の実績が報告されているが、作業手順や装置の具体化検討には、切断条件と能力の関係性に係る情報が必要である。また、ワイヤをPEM外周に掛けて絞りながら開封を行う場合、表面の鋼殻だけではなく内部の緩衝材も同時に切断されるため、鋼材と土質材料の異種材料を同時に切断した際の挙動についても把握しておく必要がある。本報では、これらの知見を取得するために実施した、ワイヤ・ソーによる厚板切断試験について報告する。

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