講演情報

[1N01]MCCCE法を用いたリチウム-7濃縮技術開発(7)開発状況の概要

長谷川 信1、*福森 麻衣1、小田桐 哲也1、綱田 宜司2、田中 健哉2、村松 誉与3、岸本 忠史4 (1. 株式会社アトックス、2. 株式会社ペスコ、3. 東洋エンジニアリング株式会社、4. 大阪大学)

キーワード:

MCCCE、Li-7、PWR、ロシア

PWRの一次系冷却水のpH調整にはLiOHが使われているが、被ばく管理の観点からLi-6を除き可能な限りLi-7を濃縮したLiOHが必要である。現在、Li-7の供給はロシアの独占状態であり、日本もロシアからの輸入に依存している。しかしながら、ウクライナ問題等の世界情勢を見ると、日本の安全保障面としては課題となる。また、ロシアの濃縮法は水銀を扱う水銀アマルガム法であるため、環境面の課題もある。これらのリスクを回避するためには、安全保障面及び環境面を考慮した新たな国内供給体制を構築する必要がある。本研究では、既往法に代わる新たな濃縮技術としてマルチチャネル向流電気泳動(MCCCE)法に着目した。MCCCE法は電気泳動キャピラリー法と向流法を組合せて、水銀を用いず目的同位体を濃縮できる方法である。本報告では、第4報に続いて、海外動向、プラント概念検討を含め、MCCCE法によるLi-7濃縮技術開発の最新の開発状況について報告する。

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