講演情報

[2A05]加速器ベースBNCT中性子ビームの中性子深度分布計測評価

*上村 晃生1、原田 恭介1、髙田 真志1、中村 哲志2、島田 健司3、中村 勝3、藤井 亮3 (1. 防衛大学校、2. 国立がん研究センター、3. (株)CICS)

キーワード:

ホウ素中性子捕捉療法、金放射化法、アルミニウム

ホウ素中性子捕捉療法で患者に照射する中性子ビームの品質を保証するため、中性子の深度分布評価が必要である。現状、金線を用いた計測手法が主流であり、多大な時間と労力を要し医療従事者への負担が大きいことが課題である。本研究は、アルミニウムの中性子放射化法とイメージングプレートを併用した深度分布計測する手法を提案する。本研究の特徴は、中性子照射場に混在するガンマ線を識別して中性子の計測ができること、金放射化法が点での1次元データに対して、アルミニウム放射化法は2次元データとして取得でき体内の熱中性子の挙動評価が可能であることである。アルミニウム放射化法は±5.5%の差異で金放射化法を再現でき、良い一致が見られた。また、2次元データによって従来の手法では判別できない散乱線を計測することができた。本手法により迅速に治療前後の深度分布変化を明らかにでき、医療従事者の負担軽減やがん治療の安全性向上に貢献できる。

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