講演情報

[2B03]ワイヤー放電加工を施したFeCrAl合金製円管内壁の異常酸化現象とその抑制法に関する研究

*武藤 龍平1、遠堂 敬史2、近藤 正聡1 (1. 東工大、2. 北大)

キーワード:

核融合炉、液体金属ブランケット、FeCrAl合金、α-Al2O3被膜、ワイヤー放電加工

核融合炉の液体LiPbブランケットにおいて, 腐食やMHD圧力損失を抑制するための機能性被覆として、候補構造材料であるFeCrAl合金が1273K以上の大気下で自己形成するα-Al2O3被膜が期待されている.しかし, ワイヤー放電加工(WEDM)を施したFeCrAl合金製APMT(Fe-22Cr-5Al-3Mo)円管に対して, 1273 Kの酸化処理を施した場合, α-Al2O3被膜に加えWEDM用の真鍮ワイヤーに由来する銅や亜鉛等を含む異常酸化物が局所的に生じる事が確認された.本研究では, FE-SEM分析等により異常酸化物の構造や組成, その形成メカニズムを明らかにした. また, 1373 Kで酸化処理をすることにより, 異常酸化物の下にAlリッチで緻密な組織を有する酸化物の形成を促進することができることが分かった.

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